窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

暑いのは私の家だけかと思ったら皆暑かったらしい。本日東京は35度ほどとか。相変わらずクーラーは無い我が家なのだが、35度でこのくらいなら今年も何とかいけるような気がする。 しかし、猫はどうであろうか。昨日辺りはとても機嫌が悪かった。ワーワー鳴く…

今日は猫を予防注射に連れていった。生まれた年から所沢の病院に通っていたのだけれど、今回は吉祥寺の分院へ行くことにした。 猫は久しぶりの電車で行きはかなり脅えていたけれど、帰りはけっこうリラックスをして鳴かなかったのでよかった。 病院を出て井…

家の猫は風呂に水を入れていると風呂場に走っていく。子猫の頃からそうだ。前の家の風呂場は桶が床に置いてある型式だったので、風呂桶の縁に乗って見ていたのだけれど、今はこうしてシッポに緊張感を漂わせながら、覗いている。水嵩が増えてくると鳴いて知…

くろ

これは猫びより 2006年 05月号 [雑誌] の佐野眞一さんのエッセイのカット用に描いたものである。「猫びより」という雑誌は、ご覧頂ければわかるとおもうけれど、猫の愛らしい姿が満載である。「うがーー、もう、タマラン。ガブッ」っと噛みつきたくなるよう…

茶虎

こなつが縁側に来ていると、茶虎の猫もやって来た。こなつを狙うオスである。まだ若造らしくオドオドしていて、私がガラス越しに見ると家の陰に素早く隠れて顔だけ出している。顔はうーむ。なんというか造作が中心に集中している。そうして頭が小さい。この…

ネコダヨリ

M亮から「猫だより見たよ。」と、メールが来た。 「猫びより」ですがな・・・。 でも、ネコダヨリもいいかも。「猫便り」あるいは「猫頼り」というのもなかなか愛らしいではないですか。 季節のせいか、これまで見たこともなかった雄猫達が、家の周りをワフ…

猫びより

猫びより 5月号 No.27 出版社/メーカー: 日本出版社 発売日: 2006/04/12 asin:B000F2BMSM 12日発売の「猫びより」の佐野眞一さんの「猫の話」で挿画を描きました。どうぞご覧ください。「猫びより」は、毎号猫の写真が満載です。何度見てもニマニマしてしま…

15歳

家の猫はたぶん今年で15歳になる。たぶん。というのは拾った猫だからだ。この猫との出会いは色々とあって長くなるので今日は書かない。 猫の寿命はどのくらいなのだろうか。私が知る長寿猫は、昔のバイト先で知りあった女子大生の家の猫の話だ。彼女は確か…

顎関節

顎関節症を緩和させるためのマウスピースが出来る日なので、歯科医へ。これを着けて寝れば少しずつ良くなるだそうだ。実際、朝起きたときが一番調子が悪いのは、寝ている間に歯を食いしばっているからだろうと思われる。先生に言われて取り付けて、歯をガチ…

朝、雨戸を開けたら縁側に猫がいた。 「おはようございます。」 とも言わず、かといって逃げもせずにたたずんでいる。彼女は銀吉と駒子の母親である。名前はまだない。そういえば子猫達をあれから見かけない。この猫は向こう隣の家の庭辺りから現われるので…

14歳

先日来たM亮に「なんか、痩せたんじゃないの?」と言われた。私がではなく、猫が。 家の猫は今年で14歳。多少年取ったかなあ。と思うけれど、毎日よく食べよく寝てよく文句を言う。子猫の時に公園で叫んでいたのを拾ってきたのだけれど、あんまり鳴くから捨…

雪だ

天気予報通り、雪の1日になった。それ程積もらないうちに。と、急いでいたのだとは思うけれど、灯油屋の笑瓶の車がいつもよりも早い時間に来てしまい、灯油が買えなかった。いずれにしてもこの冬の灯油の値段の高さでは、やはりガスストーブも1台必要なのか…

何年かぶりでタブレットを繋いだので、機嫌が悪そうにモニタに乗っている猫を描いてみた。と言っても別に機嫌が悪いわけではない。まゆ毛模様があるだけだ。 今日も寒くなったけれど、明日はもっと寒いらしい。東京地方でも雪が降るという話。本当は明日川村…

公園

風邪は結局治らない。ついに鼻と喉に降りてきた。吸入をしたり栄養をとったり、早めに寝たりしても、結局いつもの順序を踏んで、気管支まで降りてくるのかもしれない。栄養をとって寝ると太る。何も良いことはない。明け方目が覚めて、熱っぽくてウトウトし…

その後、母猫も子猫達も見かけなかったのだけれど、今朝、縁側の磨りガラスに小さな黒い頭が映った。ガラスに鼻をつけて、こちらの様子を伺っている。そっと窓を開けてみると、急いで飛び降りたその猫は、頭の小さな大人の黒猫だった。 ちょうど家の猫も起き…

駒子

半月ほど前、家の猫を窓際の少し丈のある本棚の上に乗せて外を見せてやっていると、軒先の水路沿いの道を飛び跳ねるようにして子猫がやって来た。子猫は地が白で、背中にロシアンブルーのような銀色の縞模様を背負っている。大きさは20cmくらい。夏前に生ま…

京塚さん

秋の初めの頃、通り沿いのアパートのエアコンの室外機の上で、京塚さんが日なたぼっこをしていた。アパートは京塚さんの飼い主の小雁さんの家の隣にあり、この界隈には場違いの小雁さんの家と同じアーリーアメリカン調の外観からすると、小雁さんの持ち物と…

通貨

版画のポストカードをM亮に見せたら「おー、じゃあさー、これを飲むときに持っていって、皆に売って飲み代の代わりにしたら?」と言われた。そういえば、以前年末企画会で集まった人達の何人かは、自分が作ったものを仲間内に売ったりしてたのだ。私はその…

猫は日なたぼっこをすると、毛の間にビタミンDが形成されるので、それを自分で舐めることで身体に取り込む。と言うような話を、猫好きの人から聞いたり、何かで読んだりしたような記憶がある。だから人間も陽によくあてた猫を舐めれば、ビタミンDが摂取さ…

先日、鮭のアラでフレークを作った後の骨を軒先の土のスペースに埋めて置いたら、ほどなくどこかの猫がやって来て、懸命に掘りだして食べ始めた。それ程浅いところに埋めたわけではなかったのだけれど、雨の後だったので他の匂いが薄まっている空気中に鮭の…

ハケ 

明け方、以前住んでいた清瀬の家の前にいる夢を見た。私が自分の家だったところの玄関前に立っていると、子猫の声がして、見るとハケが嬉しそうに走り寄ってきたのだった。私が撫でてやると、ハケはすり寄ってきたのだけれど、いつものようにすぐに私の手の…

ヌルイ一日で午後から雨。午前中、猫は私の後をついて回っていた。私が2階に上がってくると、階下で小鳥のように気のない感じで鳴き続けている。同じ高さで同じ間隔を空けて「にゃー・・にゃー・・」と、ドレミの「ミ」の音ぐらいの高さで。無視していると階…

鎮痛剤が効いている間に買い物へ。道端の白梅もそろそろ終りかけている。桜はどうだろうと駅への道の古い桜の樹をチェックしてみたが、まだ蕾もはっきりしていない。お彼岸なので、すぐ前の小さなお墓から線香の良い香りがし珍しく人も多い。住宅地のあちら…

家の近くでまた京塚さんに遭遇。ゆっくり近づくと「ま〜ぁ。ま〜ぁ。」と言いながら、ゆっくり遠ざかり座っている。私はしゃがみ込み「こんにちは。」と言いながら、ずずずっと近づく。座っていた京塚さんは「ま〜ぁ。ま〜ぁ。」とまた遠ざかる。3回ほど繰り…

薄曇り。今日も雪になるとかならないとか。体調もいまいち。「世界の終り・・・」はやはり私のベストワンだった。その下を買いに行くだけだったのに、案の定他にも数冊購入。昨年末に出た雑誌エソラを買ってみた。出た当初立ち読みをしていて、最初に小熊秀…

夏の猫

家中にダンボールの山が築かれている。「築く」という言葉がぴったりだ。家の猫はダンボールを踏み台にして、タンスの上で寝ていることが多い。そんなふうに色々なものが積み重なっている状態は彼女にとってあまり喜ばしいことではないようだ。。私と同様に…

ダンナを見なくなってどれくらい経つだろう。人間のダンナではない。猫である。以前裏の農家のおばあちゃんが枕のように抱えていった、薄茶色のひとなつこい猫のダンナ。アカやハケや大ちゃんはダンナを怖がっていたけれど、そんなに意地悪そうではなかった…

たまには家の猫も登場させないと。と、写真をとってあげた。仕事中の私の邪魔をするので、段ボールの個室を作ってあげたのだ。最初は独立した部屋だったのだけれど、作品を広げて段ボールを置く場所が無くなってしまったので、箱を小さくしてちゃぶ台の下に…

軟禁状態。誰に・・と言うわけではなく、個展の制作が間に合わなくて。風が強い季節になってしまった。今の時期は周りの畑もまだ作物ができていないし、乾燥しているので表面の土はさらさらで、それが舞う。口の中までザリザリするかんじ。もちろん家の中に…

夕べ友人に家の猫の写真を送ろうと思いこれまで写した写真を見ていたら、彼女も今年で10才になることにきがついた。前にいた猫は10才で死んでしまったのだけれど、今の猫は元気いっぱい。2才の時に大病をしてから家の中にいるせいだろうか。 10才。どうりで…