窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

私の住む町には画材店がなくて、急に何か入り用になったときには本当に困る。営業しているのかしていないのかわからないような、小さな店が1件だけあるのだけれど、品ぞろえは少なくておそらく在庫を一掃したら閉めるのではないかと思われる。それでも今日は…

チャネラー

個展の準備が佳境。っていうか、本当だったらもうすっかり済んでいなくてはならないのだけれど。ヤバイです。殆ど寝ないで後1ヶ月。もつかなあ。 本の担当編集者と、電話で画家でチャネラーだった人の話になった。彼女の絵に宝石を載せると輝きを増すのだそ…

春の雪

目が覚めたら、みぞれが降っていて、少ししたら雪に変わってびっくりした。3月半ばも過ぎたというのに。駐車場の車に雪が積もっている。しかしさすがに3月。すぐに溶けた。それにしても寒い。チューリップもラベンダーもフリージングされたように白くなって…

宮沢賢治のリアル

午前3時。なるべく、早寝早起きを心がけている私なのだけれど、今朝は6時頃から隣家に越してきたおじさんの金づちをガンガン叩く音で目が覚めて、寝不足になり、昼寝をしてしまったのだ。夕べも1時すぎまで、金づちの音がしていた。「○○に恵まれなかったら…

今さらながらだけれど、「マークスの山」を読んだ。高村薫は、読もうと思っていた作家の1人ではあったのだけれど、読んだら絶対にはまりそうだと思っていたので、避けていたのだった。で、やはりツボに入ってしまった。引き続き、図書館で借りてきた「趣味…

Othelloの原書の読書会に出ている。シェイクスピアなんてこれまで読んだことはない。古くは映画で、それから蜷川演劇でもいくつか観ただけだったのだけれど。辞書を引いているだけで疲れてしまうので、何となくニュアンスでわかったような気になったままクラ…

やらなくてはならないことが、めじろ押しなのだけれど、こういうときに限り読書週間に足を踏み入れてしまう。そう、本棚を整理し始めた時から、その兆候はあったのだ。まだ数冊残っていたリテレールのバックナンバーが出てきて、下記の中条氏の本を読んだり…

M亮から電話。今なんの本読んでる?と訊かれた。 私が「名刀中条スパパパパン!!!」と、答えると、「アハハハハ、なんだそりゃ、アハハハハ」と、しばし笑っていた。 「名刀中条スパパパパン!!!」は、中条省平氏の読書案内である。案内というか、めっ…

先日鳥飼に「悲情城市」のDVDを貸したら、さっそく観たとメールが来た。私は勿論トニー君が出ているので、Hちゃんにダビングしてもらったビデオを持っていたにも関わらず、DVDを買ったのだけれど、勿論映画としても素晴らしい。 A CITY OF SADNESS 。パンフ…