窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ピガの個展6/8〜6/17

「それはアホなのではなくボケじゃ。」と言った伴さんから、すぐに「ウニが忘れるのは手段であって目的ではないからなのだ。」とメールが来た。伴さんは広島で高校の教師をしている。いい先生だと私は確信している。私をウニと呼ぶのは、伴さんだけだ。大学…

絵を描くということ

水彩画教室で、生徒達が真剣な眼差しで絵を描いているのを見ているのは、けっこう辛いものがある。なぜなら私だって描きたいからだ。 人が絵を描いているのを見ていて自分は描かないでいる。という経験は、予備校などでモデルのバイトをした時くらいしかない…

レッサーパンダもパンダ

例のレッサーパンダの立ち姿の話題を友人達もしている。写真を見ると確かにカワイイ。しかし普通のパンダの人気が凄かったころ「僕だってパンダです。」みたいなことをレッサーパンダは淋しそうに(飼育係さんが代弁して)言っていたような覚えがある。 家の…

展覧会の予定

額を受け取りに神田へ行き、帰りにお茶の水画廊に寄せてもらって休憩。それで早くも来年の個展の予定の話をしたのだった。スケジュールとして1.神田祭の時期 2.三社祭の時期 3.湯島天神祭の時期 神田祭は今年は本祭だったので、来年は裏。湯島は来年が…

肝臓

先日、久しぶりにTからメールがあった。彼女は今はG社の編集者だ。沖縄生まれの彼女に初めて会ったのは2年前の青山の個展の時だった。その時はジーンズにペプシマンのキーホルダーをつけて男の子のようだった。しばらく会っていないけれど、多分今も変わっ…

生卵の上を歩く

ずいぶん前に中国人の先生に気功を習ったことがあった。それで上級クラスでは生卵の上を歩いたりできるようになる。と、先生に薦められたのだけれど、生卵が道いっぱいに敷き詰められている上を歩くことは死ぬまでに無いと思って入らなかった。関節を痛めて…

死の棘日記

太郎さんは全く対抗策にならず「死の棘日記」を読み始める。ネットで表紙画像を見たときに、おや。と思ったのだけれど、やはり駒井哲郎の版画がつかわれていたのだった。(「エチュード(ある日)」(1959年))私が持っている島尾敏雄の「日を繋けて」もやは…

ブログか否か

blogを作ろうと模索中。ウエブマネージメントのプロであるアメミンに相談して、blogの効果の程を教えられた。しかし、結局はコンテンツの問題である。いくらツールが優れていても、コンテンツがよくなければバカみたいだし。その点では私の周囲の何人かは自…

岡本太郎

結局「死の棘日記」を買ってしまった。でも、怖くてまだ読んでいない。対抗策として岡本太郎の「壁を破る言葉 」も一緒に。太郎さんはいいなあ。と、改めて思う。本自体は、ちょっと相田みつをのアーティスト版って言う感じもしないではないが、 まあ岡本太…

コンプレックス

「嫌だと思ったら、もう我慢しないことにした。」と、美容師のTさんが言う。「大人なんだから、ちゃんとガマンしなくちゃいけない。って思ってやってたけれど病気になっちゃうもの」と。 そう。私もそれでこれまで突難にもなったし、何度か体調を崩した。そ…

頭頂

家に籠って絵を描いていると、日常生活における感覚は多少鈍くなり、それ以外の感覚が鋭敏になるように思う。所謂頭頂が開いてしまうと言ったような。そうするとしばらくぶりに外へ出たときに、色んな「気」みたいなものをまともに受けてしまったりする。た…

死の棘

今一番読みたい本は「死の棘日記」先日高橋源一郎氏が書評にも取り上げていた。 私が本を読み終えた時、ぼう然としてその本をしばし見つめ、本という媒体はなんて凄いんだろう。と最初に思ったのが「死の棘」だった。それから何冊もそう感じる本にであったけ…

ハケ 

明け方、以前住んでいた清瀬の家の前にいる夢を見た。私が自分の家だったところの玄関前に立っていると、子猫の声がして、見るとハケが嬉しそうに走り寄ってきたのだった。私が撫でてやると、ハケはすり寄ってきたのだけれど、いつものようにすぐに私の手の…

扉の向こうの今

個展の為の住所録の整理。昔の模型仲間のキシ君はどうしているか。いつも来てくれていたのに突然会社も辞めてしまって音信不通になった。 昔、キシ君と一緒に電車に乗っていたときのこと。昭和初期の場面を写したモノクロの写真が使われた吊り広告が何枚もあ…

大魔神子

版画を額装に出しに神田へ。久しぶりに長距離を歩いたら、また腰痛。腰痛というよりも問題は色々なのだが。ま、おそらく減量が足りないのだ。額装分ができたところでとりあえず少し休憩することにして、ずんさんに送ってもらった「鬼平犯科帳」のDVDを見た。…

エリクソン

版を腐蝕しながら、図書館で借りたエリクソンの本を読んでいたのだけれど、返却期間が迫ってしまったのでしばらく読書に熱中してしまった。このごに及んで・・・。「個展の準備できたかよ」と電話をかけてきたM亮にその旨を話したら、呆れてものも言えない…

バーラが咲いた、バーラが咲いた・・・と、そこまでしか歌えない。なぜなら家のバラは真っ赤ではなかったのである。 薄いピンク。どうやらダマスク系の薔薇らしい。花も大きくて香りもいい。東側に植えられているので、朝日が当たってスクスクと伸びた。実は…