窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

15歳

家の猫はたぶん今年で15歳になる。たぶん。というのは拾った猫だからだ。この猫との出会いは色々とあって長くなるので今日は書かない。 猫の寿命はどのくらいなのだろうか。私が知る長寿猫は、昔のバイト先で知りあった女子大生の家の猫の話だ。彼女は確か…

長谷川潔展

先日、ラファエラのAさんから「長谷川潔展」のチケットを送っていただいたので行ってきた。場所はみなとみらいの横浜美術館だ。長谷川潔の版画は近代の日本の版画展のような展覧会には、必ず数点展示されているので眼にすることは多い。それらは長谷川潔と言…

男の子女の子

「 僕はマゼランと旅した」を読んでいる。 僕はマゼランと旅した スチュアート・ダイベック〔著〕 / 柴田 元幸訳 白水社 ISBN:4560027412 ダイべックは話芸だなあ。と、思う。その前に小三治の「ま・く・ら」を読んでいたせいかもしれないけれど、そうしてな…

暖かくなって公園に出てくるのはウシガエルだけではなく、このところ橋の上には望遠付の大きなカメラが三脚を立ててずらっと並んでいる。持ち主は初老の男性達。皆カワセミを撮ろうと待ちかまえているのだ。最初は2,3人だったのだけれど、段々増えて10人以…

たべるトンちゃん

先日、よるひるプロで初山滋著「たべるトンちゃん」を購入。子供の頃に家にあったような、ないような記憶。 私が覚えている初山先生は、正月に家に行った時に沢山の大人たちに囲まれてお酒を飲んでいるおじいさん。というイメージだ。家の庭には沢山の野鳥を…

顎関節

顎関節症を緩和させるためのマウスピースが出来る日なので、歯科医へ。これを着けて寝れば少しずつ良くなるだそうだ。実際、朝起きたときが一番調子が悪いのは、寝ている間に歯を食いしばっているからだろうと思われる。先生に言われて取り付けて、歯をガチ…

まだ寒い

灯油屋さんの笑瓶が「オジサンさぁ、もう職業替えしようかと思ってんのぉ。」と、言う。石油価格の高騰でこれからのエネルギーは電気に変わっていくだろうという話。「お金持ちは太陽光発電とかするでしょぉ?もうこのままじゃオジサンやってけないのよぉ」…

文藝春秋の記事は読んだ。勿論怒りと、そうして色んな意味でひどく悲しい気持ち。 内田樹の研究室の文章が興味深かった。そういうふうにしか思えないような、豹変罵倒ぶりではあったけれど。だから私は亡くなった時に春風社から出た評論集を読むまで避けてい…

エコール・ド・シモン人形展へ

打ち合わせの行きがけに眞由美さんが出品している人形を見てきた。四谷シモン以外の球体関節人形をこんなにたくさん見るのは初めてかもしれない。 私は関節人形の中で、四谷シモンの人形は好きだったが、最近の他の作家の人形はそれ程好きではなかった。でも…

啓蟄

このところ、公園を通るとカワセミがいる。今朝は初めてご夫妻で姿を見せた。1羽が水面スレスレに飛行して、魚を捕らえた様子。パチパチパチ。もう1羽は失敗して、橋の向かい側の桜の枝にとまっている。食べ終えた1羽も飛んできて2羽で並んで水面を凝視…

もう頬づえはつかない。

昔「もう頬づえはつかない」という小説があった。映画化されて主役は桃井かおり。でもそれとは関係ない。私は顎関節症になってしまったのだった。顎関節症は頬づえをついてはいけないらしい。 子供の頃から歯だけは丈夫で、健歯優良生徒なるものに何度も選ば…

物件下見

先日の雨の朝。公園の中を通ったら、橋の下から3羽のカルガモがツーっと泳ぎ出てくるのが見えた。「おっ、鴨じゃん。」と、傘をさした私が橋にさしかかると、カルガモ達はアタフタとして「朝なのに人がいるなんて、話が違うじゃないですか。」「いや、こん…

朝、雨戸を開けたら縁側に猫がいた。 「おはようございます。」 とも言わず、かといって逃げもせずにたたずんでいる。彼女は銀吉と駒子の母親である。名前はまだない。そういえば子猫達をあれから見かけない。この猫は向こう隣の家の庭辺りから現われるので…