窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『エコール・ド・シモン人形展』

四谷シモン人形学校<エコール・ド・シモン>の人形展が開かれます。 私の友人、宮原眞由美さんも一体出品します。ぜひ御高覧ください。 第25回 エコール・ド・シモン人形展 会期 2006年3月2日(木)〜3月14日(火)10:00〜6:30 〔最終日のみ6:00まで) …

朝から暖かかったので、10数年前に住んでいた辺りまで足を伸ばした。これまで借りた仕事場や住いで唯一残っている所だ。他の場所は皆取り壊されてしまった。絵描きが借りて例え汚しても、家主が厭わない家はたいていは古くてボロいのだ。その部屋の周りは随…

14歳

先日来たM亮に「なんか、痩せたんじゃないの?」と言われた。私がではなく、猫が。 家の猫は今年で14歳。多少年取ったかなあ。と思うけれど、毎日よく食べよく寝てよく文句を言う。子猫の時に公園で叫んでいたのを拾ってきたのだけれど、あんまり鳴くから捨…

作品を作っていると、どんどん部屋が狭くなってくる。越してから買ったものは、本棚一本くらいなのに、日に日に狭くなってくる。以前の住居はヒロエさんに「ドラエもんのどこでもドアがついている家」と言われたものだけれど、本当にそんな気がする。あの家…

ラジオ

テレビが無いのでラジオを聴いている。しかもNHKラジオ。しかも第一。聴くようになったのは、20代の頃にアルバイトで商業施設の模型を作っていた頃、バイト仲間のK君やT君が聴いていたからだ。美学校出の彼らは同じ年代だったのだけれど、なんとなく浮世離…

10数年前、新宿の事務所でアルバイトをしていた頃、事務所から家までには書店がたくさんあって、行きも帰りもふらふらと吸い込まれるように書店に入り、楽しみにして買った本を帰りの電車の中で殆ど読んでしまって、ぼう然としながら家に着いたりしたことも…

オリンピック

昨日いつものようにラジオを着けたら、オリンピックの開会式の模様の録音を流していた。オリンピックがいつのまにか始まっていて、特別番組が多くて私がいつも聴いている番組はやっていない。仕方なくそのままつけていた。 ラジオではさすがに開会式の様子は…

近所のファミレスに入ったときのこと。一緒に行った叔母が席を立っている間、ぼんやりしていたら後ろの席を占めていた少年達の声が聞こえてきた。店に入った時に横を通りすぎながら見えた彼らは、中学の高学年か、高校1年生あたりか・・真面目そうな様子で無…

詩人たちユリイカ抄

詩人たちユリイカ抄 (平凡社ライブラリー (558))作者: 伊達得夫出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/11/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (17件) を見る頁をめくると安東次男と駒井哲郎の詩画集「からんどりえ」の原画の写真が載って…

沢野さんの個展

今日は水彩画教室の最終日だった。春からの五反田のクラスにも生徒さんの何人かは参加されるということなのだけれど、今年度は一応最後ということで一緒にお昼ご飯を食べた。 ご飯を食べながら絵について色々と尋ねられたので、私は一生懸命答えようとした。…

先日、久しぶりに兵庫教育大のF教授と話していて、今の学校の美術教育の話題になった。今、美術の時間はどんどん減らされていて週に1時間くらいとか。 美術の時間・・・。私は子供の頃に自分でも絵が得意だと思っていたし周囲からもそういうふうに見られて…

立春

夕べ染めておいた残り毛糸を輪にして軽く絞って、朝陽がさしてきた軒下に吊るした。まだ風が強かったけれど乾燥しているから乾くのも早いだろうと思った。2時間位して外を見たら、毛糸はきちんと並んで吊るされている。乾いてきたので色が少し薄くなっている…

牡蠣

数年前に家で牡蠣を食べたときに、初めてあたった。2度。1度目は飲んでいたので飲み過ぎだったせいかもしれないと思い、翌週もう一度食べてみたら見事に具合が悪くなった。1度目は生牡蠣だったけれど、2度目は火を通していたのだ。そうして2度目の方がひどい…

『焼かれた魚』

10数年前に透土社から出版された私の挿画本、小熊秀雄の童話「焼かれた魚」が装幀なども変わり、アーサーの英訳も新たにこの度パロル舎から復刊されました。どうぞよろしく。 焼かれた魚 小熊 秀雄文 / アーサー・ビナード英訳 / 市川 曜子画 / パロル舎\1,5…