窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

窓から見える家の玄関先の木に、濃いピンク色のものがポチポチとついている。梅が咲いているのだ。寒いと思っていたけれどやはり暖冬なのだろうか。寒くない冬では翌年の桜はあまり奇麗に咲かないというけれど、来年はどうだろう。以前とは違って、この町に…

連協

週末、我が家で元連協の上層部とリズム隊のミニ集会があった。M亮が「奇妙な家」と言っていたものだから、皆興味津々で家の中を見学し(と言っても狭いのに)「奇妙と言えば奇妙だが、まあ合っているんじゃないの。市川に」アシカ夫人は「ヨーコちゃん、家…

春風倶楽部

春風社の編集者の田顔君が最新号の春風倶楽部を届けてくれた。春風倶楽部は春風社のPR誌だ。PR誌と言っても各号テーマがあって、今号のテーマは「最高エッチ!」だって。執筆者はその号によって色々だけれど、谷川俊太郎さんはいつも名を連ねていて今回の号は…

「ガラテイア2.2」を翻訳された若島正氏の新刊案内のお知らせが届いた。友人の森田氏のジュンク堂でのトークショーのレポートがビーケーワンに載っている。 私は本を読むときに果たしてちゃんとした読み方をしているのだろうか。と時々考える。美大での文学…

モデルのバイト

昨夜は、ずんさんが講師をやっている市民ホールの教室でモデルをやった。モデルなんて学生時代にやって以来だったので、最初は多少緊張しつつもずんさんの先生ぶりを観察していた。終わった後、まだ講評の時間がある彼と食事をする約束をして、私はロビーで…

ツチブタくん

先日、馬の耳の当人から電話がかかってきた。話していても何度も同じことを念を押さないと怪しい。「いやあ、僕よく言われるんですよぉ、馬耳東風って。(ポリポリ)」と、馬の耳君は笑っている。そうか、念仏じゃなくて風だった。さすがっ!「コンピュータ…

コタツが欲しい

最近猫の機嫌が悪い。私の帰宅が遅かったりするからだ。そうしてその翌日私がぐったりと寝ていたりすると、機嫌の悪さはピークになる。私が下に行くと2階に上がって鳴き、2階に行くと下に降りていって鳴いている。冷戦状態。夜は寒くて布団の中にすぐに入り…

困ったちゃん

昔、内田春菊の「今週の困ったちゃん」というエッセイを時々読んでいた。本当にこんな変な人たちっているのかねえ。と、思っていた。どんなふうに変だったかは今となっては覚えていないのだけれど、とにかくびっくりしたことは確かだった。そうして、自分が…

カーネーションライブ

大学時代の友人のバンド、カーネーションのライブを聴きに他の友人達と九段会館へ行った。九段会館なんて高校の卒業式以来だ。20周年を記念するライブで、ゲストには鈴木慶一、鈴木博文、白井良明のムーンライダースの3人も登場した。隣の席のMちゃんは「昔…

ビオトープ

近所に池がある。水は澄んでいてそこにはたっぷりの泥が沈んでいる。橋の上から見ると小さな魚がチラチラと泳いでいるのが見える。誰かが捨てたビニール袋が1つ泥に突き刺さって立っていて、深緑の絵具のような色の藻が絡み付きその周りに魚が集まっている…

死んだ人の夢を時々見る。私は彼と青山の喫茶店で待ちあわせていた。ずいぶんと遅れて彼がやってきた。なんだか疲れている様子だった。「この人が死んだNちゃんなんですよ。」と、私は喫茶店のママさんに紹介をした。彼も「こんにちは。」と、挨拶をした。…

おからにシャンパン

先日、テレビで内田百けんのことをやっていて、「『おからにシャンパン』は美味いらしいよ。」と、アシカ君からメールが来た。勿論私が百けん好きだと知ってのことだ。そういえばサライの特集にも載っていたかも・・・と思いだしたのだが、創刊号から数年分…

カッチャー

夕べはカッチャーの漫画を読んでいた。ううむ。めちゃくちゃおかしい。文字が多いので、ふむふむと読みながら最後にウフフ。と笑える。ウフフ。もしくはブフフ。日本の漫画に例えたらなんだろうか。私はあまり漫画を読まないからよくわからない。この雰囲気…

隙間テープ

周りが畑ばかりだった以前の家と比べて、今度の家はさすがに暖かいっ!と感動していたら、日曜は12月では観測史上初という気温が高い一日ということだった。今日はまた少し寒くて猫も文句を言っている。家は築40年の割りにはリフォームを繰り返してあるせい…

カリフォルニア

駅へ向かう途中に一般の人は入れない森がある。水が湧いていて、黒い金網に顔を近づけると所々に水面が光っているのが見える。高いフェンスよりさらに高く色づいた沢山の木が見えて、その上にはスコンとした青空が広がっている。木の種類はなんだかわからな…