窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

シジュウカラ

ここは住宅街だ。

これまで住んでいた家は裏に水路があり、すぐそばにその水路の元の池のある公園があったので、野鳥がけっこういた。水路には時々カワセミやサギも飛来してきて、シジュウカラはスズメと同じくらいにいて珍しくもなかった。

越してきて、小鳥の声がしないのは近所に木もあまりないからだろうと思ったが、今日久しぶりに聞き覚えのある声を聞いたので窓から覗いてみると、木蓮シジュウカラがいた。

空中で向きを変えながら紫陽花や花みずきにとまって何かついばんでいる。シジュウカラはアゲハの幼虫を食べるんだったかな。と、今朝鉢から地植えにした柚子にいくつもいた幼虫をまるで貢物のように思い浮かべた。