窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

ブレーメン

こなつが姿をみせなくなってからも、子猫達は私の家の軒下にくる。朝、二階の雨戸を開けると、相変わらず一件おいた家の辺りから、草原を駆ける馬のようにやってくる。これが馬だったら大変なので、猫でよかったと思うようにしている。 夜になればたいていそ…

夜道

昨日の夜、遊歩道歩いていたらゴマちゃんが落ちていた。数日前に初めて見たときは、遊歩道の半ばにある藤棚の、ベンチの下に窮屈そうに押し込まれていたのだけれど。そこから数十メートル離れた場所で、街灯に照らされた青白いゴマチャンは淋しそうだった。

ハードディスク

夕べ久しぶりに夜遅くまでMacに向かっていたら、いきなりハードディスクが凄い音を出し始めた。このMacを買ったのは5年以上前だったような気がするけれど、これまで本体の致命的なトラブルはなかったのだが。 大きな音で、ハードディスクがブィンブィン言い…

猫に噛まるる

少し前に猫に噛まれた。外の猫ではなく家の猫だ。しかも顔。 「ワタシです。」 枕を並べて寝ていたときに、猫はゴロゴロ言いながら、がぶりと私のほお骨辺りに噛みついた。いつもなら噛みつかれる寸前に顔をよけるのだけれど、その時は私もウトウトとして油…

睨むこなつ

猫も性格が顔に出るのか、こなつの顔は険しい。 長男太郎(左)と次男ぎいやん 妹アーニャと、私は呼んでいるのだが、多分他所の家ではそれなりに呼ばれていることだろう。太郎とぎいやんは撫でると喜ぶ。太郎は自分の倍くらいある猫に対しても、吹いて威嚇す…

襲われる

相変わらず子猫を連れたコナツが軒下に来ている。ご飯を食べ終えると、私が洗濯物を干しているすぐ足元でごろりと横になった。すかさず子猫達がワラワラと集まってきて、オッパイを飲みはじめた。コナツは機嫌良さそうに目を細めていた。 やや嫌な予感はした…

ARKカレンダー2007

今年もカレンダーの時期ですね。http://www.arkbark.net/shopping/calendars/index.html カレンダー6冊で血液検査と基本的な健康検査ができるのだそうだ。以下HP参照。 ARKの会報やホームページには、色んな犬達が載っている。皆銀杏みたいな目をして愛らし…

猛獣使い

朝、縁側の窓を開けるのが怖い。猫がいるからだ。子猫4匹とこなつがおなかを空かして家をのぞき込んでいる。私の顔を見ると、こなつは牙をむいて威嚇する。おなかが減っていて子猫もいるからイライラしているのだ。網戸に向かってファーファー吹いて、爪を立…

連協ライブ情報

連続協奏組合10月ライブのご案内です。リーダー森田氏からの告知は以下に。 10月14日(土) 高円寺ペンギンハウス 連協の出演は2番目、8時半ころからになります。 TOM(トムキャット)も参加予定。自信作の新曲も演奏します。 〒166-0002 東京都杉並区高円寺…

おくの細道

「えんぴつで奥の細道」とかいう本が、やはり書店では随分前から平積みになっている。手にとったことはなかったのだけれど、今日ラジオでそれを監修した人が出てた。その前に嵐山光三郎氏が出ていて、芭蕉の話をしていた。最新刊の著書「悪党芭蕉」の話など…

雑誌

近所の大型書店の雑誌売場に、このところ一連の雑誌が平積みになっている。一連のというのは「アルネ」とか「Re:S」(リスと読むらしい)。クウネル系みたいな雑誌だ。 パッと見るとどれがどの雑誌だかわからないくらいよく似た装丁と、写真の撮り方だ。白っ…

カポーティと映画

夏の間、仕事絡みで英文を読まなくてはならなくてけっこう疲れた。合間に読んだのがカポーティ。ずっと読もう読もうと持ち歩いていて、読み始めたら例のごとく集中してしまった。 冷血 (新潮文庫)作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,佐々田雅子出版社…

軒下に猫が来る。私が餌をあげるからだ。こなつと4匹の子猫は、食べ終えるとゾロゾロとどこかへ帰っていき、その後に残り物を狙って気弱そうな黒縞模様の猫が2匹来ることがある。どちらも鯖虎というよりも、黒っぽい。1匹は前にも書いた垂れ目の猫だ。2匹と…

カマキリ

今年もカマキリは1匹だけ、軒下に日よけ用に作ったニガウリにとまっていた。昨年はさらにそこにインド綿のようなベッドカバーを日よけに使っていたのだけれど、ある日布をたたもうと思ったら、布目に足を引っかけたままのカマキリが干からびて、笑ったよう…

手帳

私はまあよくいる文具好きだ。といっても、コレクター資質に欠けているので、大変中途半端。星占い的にも実用的なものを好むようで、使えないものはあまり集めたくない。しかも集めたって全部使えるわけじゃないから集めない。っていうことですね。 そんな中…

みけさん

色々といきものが訪れるけれど(この夏の新顔はトノサマバッタとムカデ)圧倒的に猫が多い。 みけさんも時々来る。 みけさんは、近所の猫の中で一番目が大きい。漫画みたいな目だ。メラメラと瞳の中に炎が見えるようだ。 訴えかけるような顔をしている。ズン…

家の軒先は猫だけじゃなくて、池のある公園から流れてきたカルガモが水路に迷って来たり、物すごい勢いでカワセミが飛び去っていったりする。先日は、バサバサと音がするので、見たら隣の家の桃の木にチュウサギが止まっていた。 池にはコサギはよくいるのだ…

ご一家

コナツは毎日来る雌猫だ。夏前に一度だけ2匹の子猫を連れてきたことがあったけれど、子猫を連れてきたのはその時だけで、後は自分だけで毎日やって来ている。朝、5時頃には縁側で寝そべっていてご飯を食べてもしばらく寝ていたり、日中でも気がつくといたり…

こなつの家族

連協ライブ情報

連続協奏組合 9月ライブのご案内です。 2006年9月7日(木) 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON OPEN 19:00、LIVE TIME 19:30〜23:00 CHARGE¥1,900(ドリンク別) 出演バンドは3組。連協の出演は2番目です。 訂正します。4組で3番目、予定時間は20:40〜21:30だそうで…

夏バテ

完全に夏バテ状態でへばっている。「疲労回復」なんていうのを検索したりして。 読んだ本と聴いた音楽。 照柿(上) (講談社文庫)作者: 高村薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/12メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (103件) を見る 照…

遠近 (第12号(2006年8・9月号))出版社/メーカー: 国際交流基金発売日: 2006/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る というわけで「遠近」を麦谷さんから送っていただいた。どうもありがとうございます。安西さんの文…

『遠近』世界は村上春樹をどう読んでいるか

3月に村上春樹のシンポジウムに行かれなかったことをぼやいていたら、主催の国際交流基金の方からコメントがついた。 # mugitani 『はじめまして。 突然にお邪魔いたします。国際交流基金の麦谷真理子と申します。 シンポジウムにはお出でいただけず、恐縮…