窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

題名

確定申告がようやく終った。後は郵送するのみ。手持ちの絵のタイトルまで書かなくてはならなかったりして面倒。最初の頃は税務署に行ってやっていたのだけれど、係の人が私の絵の奇妙なタイトルを読んでは面白がって、その絵の説明やらなんでそういうタイト…

アフターダークな心

気分はアフターダーク。ってところ。身体の力がようやく抜けつつある。外は未だ寒く、先日降った雪が日陰には残っているが白梅が咲き始めた。きっと私の以前の住居近くのみごとな枝下梅も咲いていることだろう。その家の周りの樹や塀や敷石のくぼみまで覚え…

カワセミ

朝、駅への途中にある公園を通った。今日はカルガモの姿はなく、何度かみかけたことのあるコサギと2羽のオナガが池の浅瀬で水を飲んでいた。彼らを眺めながら橋を渡っていると、青い鳥が飛んでいた。何日か前にも私はその姿をみていた。その時はまさかーー。…

編み物

昨日偶然上京して、ライブに来たDは我が家に泊まり朝まで二人で話し込んだ。何年ぶりだっただろうか。朝まで話して彼女は午後に帰っていったけれど、夜にまた電話があって「まだ話したりないね。」とお互いに言った。学生時代もまだ池袋近くに住んでいた私…

重音学部

大学時代の友人の一人Dが数年ぶりに電話をしてきた。しばらく音信不通だったのでどうしていたのかと思ったら、まあ何とかやっているという。電話の向こうの声は相変わらずだった。彼女と私は時々ケンカもしたけれど4年間思えばいつも一緒にいた。卒業後、彼…

国立の桜

国立のホーム脇の寒桜が咲き始めていて、ヒヨドリやメジロかウグイスが花を食べながら枝の中を飛び回っていた。彼らが乱暴に飛び回っても、花びらは散らずにしっかりとついている。咲いているのは1本だけで、もう1本はまだ蕾の影もないように見えた。中央…

立春を過ぎて

立春を過ぎた頃から1階の部屋に日が射す時間も多少長くなった。それでもまだ寒いので日中に2階にいることが多い。猫はずっと2階で布団をかけて寝ている。めくると「くはーっ。」というかんじで、伸びをする。引っ張り出すと暖かくてぐにゃぐにゃしている。そ…

電動工具

余裕が出来たら欲しいものはいくつもある。まずは電動研磨機だ。余裕ができたら・・。何の余裕かというと、勿論金銭的な余裕である。精神的な余裕と電動研磨機にはなんの繋がりもない。電動研磨機でべルソーを研ぐのだ。今はなんと手で研いでいるのでいまひ…

自転車

自転車に乗っていると鼻が赤くなる。顔もバリバリだ。こんな時期に単車に乗っている人を見ると、見上げたものだと思う。その昔私も乗っていたけれど、今思うと信じられない。信号待ちでは歯がガチガチと鳴り、タンクを押さえる腿が震えたものだ。しかし、自…

節分

近所のコンビニの店先で太巻きを売っている。恵方を向いて無言でたべるのだそうだ。私がこの風習を知ったのは、もうずいぶん前のテレビ番組だったように思う。始めは冗談だろうと思った。東京ではそのような風習はなかったし、関西人の友人が比較的多かった…

冬の日

寒い1日。風も強いようで、ガラス窓がなっている。昨日は昼に電話があり受話器を取ったらS野氏だった。「歌ってもいい?」と言っていきなり「林檎の木の下で」を歌い始めた。歌詞が違っているので、指摘したら叱られた。いつものように脈略の無い話をして、…