窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

紙漉き

久しぶりに紙漉き。今回は版画用紙からではなくて、原材料から。 引っ越す前に、庭に植えていたクワ科の木(多分カジノキ)は、挿し木をして今の家の軒下に植えたのだけれど、実はすでに同じような木が植わっていたので、小躍りして採集したのだった。が、日…

星新一

私の家は窪地に位置していて、道に小さな階段があってそれを上って駅へつながる大通りにでる。いつだったか、その階段の向こうから本を読みながら歩いてくる少年と出会ったことがある。 彼は制帽をかぶり制服を着てランドセルを背負っていた。どこかの付属の…

黄色い風

風が強い。と、ラジオの天気予報では繰り返していたし、サッシではない我が家の窓ガラスもすごい音をたてていた。 外へ出ると、生暖かい。道を歩く人のコートが皆ハタハタとしている。北のほうの空が黄色に染まっていた。以前私が住んでいた方角。あのあたり…

空からきた魚

章扉に私の絵を使っていただきました。既存の作品ですが5点。どの絵かは本をごらんくださいね。(表紙はアテネ国立考古博物館所蔵の飛魚の絵だそうです)『空からきた魚』はアーサーの最初のエッセイ『空からやってきた魚』が文庫化されたもので、今読んでも…

確定申告の季節

いつもなら、1月末くらいには届いているはずの申告用紙が、2月半ばになっても届かないので税務署に問い合わせると、私は登録されていないと言われた。一昨年はちゃんと届いていたのだが、昨年は給与所得と年金受給者用の用紙Aが届いたので、やはり送り直して…

土曜の新宿

と言っても、昼間。編書房のKさんと打ち合わせで久しぶりに土曜の新宿へ。 すごい人。子供の頃から親しんで来た町だけれど、あまり来なくなってから数年。こんなに人が多かったっけか。 それでも人は殆どが同一方向に進んでいるので、久しぶりでもそれほど…