窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山火事

駅へ向かう途中の公園を抜けると、消防車が鐘を鳴らしながら勢いよく坂を下りてきた。立ち止まっていると、そのまま私の家のある方角へ曲がっていく。戻ってみようかと思ったけれど、まだ腰が痛いのでそのまま駅へ向かい小さな階段のある路地の下に着いた。…

ヌルイ一日で午後から雨。午前中、猫は私の後をついて回っていた。私が2階に上がってくると、階下で小鳥のように気のない感じで鳴き続けている。同じ高さで同じ間隔を空けて「にゃー・・にゃー・・」と、ドレミの「ミ」の音ぐらいの高さで。無視していると階…

鎮痛剤が効いている間に買い物へ。道端の白梅もそろそろ終りかけている。桜はどうだろうと駅への道の古い桜の樹をチェックしてみたが、まだ蕾もはっきりしていない。お彼岸なので、すぐ前の小さなお墓から線香の良い香りがし珍しく人も多い。住宅地のあちら…

古書店の様な図書館

また今朝も腰が痛くて目が覚めた。うー。痛くて重くて動けない。ようやっとの思いで布団をどけようとしたら猫が腰に乗っているのだった。しかも痛いほうに・・・。猫をどけたら無事に動けるようにはなってずずっと布団から這い出た。猫はそのまま転がってし…

英雄

先日「英雄・HERO」のDVDを見た。うーん、なんと言ったらいいのやら。トニー君ファンにとってはトニー君の顔を見るだけでたまらん映画。しかし、このワイヤー吊りまくりぃ〜、CG使いまくりぃ〜っていうのは、なんだかなあ。ジェット・リーは金太郎飴のように…

ねじまき鳥のクロニクル

「ねじまき鳥のクロニクル」を2巻まで読んでパソコン仕事。出た当初に読んだときはなんだか私にとってはよそよそしい気がしていた。それまでのデタッチメントから責めていっている物語の方が自分には近しかったのだ。今読むと少し違う。 私は長い物語が好き…

きびきび

ううむ。自分ではキビキビした仕事が出来る女。っていうイメージだったのだがどうやら周囲はそう思っていなかったらしい。「イメージ修正したほうがいいぜ。」とM亮に言われ「とりあえず留守電の声を変えれば?」とアシカ君に言われた。先日久しぶりに電話…

電動刃物研磨機

念願のマキタ電動刃物研磨機をネットショップで買った。カードで(汗!)これでべルソーをちゃんと研げる。小躍りするほど嬉しい。今日届いて箱から出したら思ったより大きい。ハッキリ言って邪魔なほどに……… しかし、気を取り直して水をセットしてスイッチ…

家の近くでまた京塚さんに遭遇。ゆっくり近づくと「ま〜ぁ。ま〜ぁ。」と言いながら、ゆっくり遠ざかり座っている。私はしゃがみ込み「こんにちは。」と言いながら、ずずずっと近づく。座っていた京塚さんは「ま〜ぁ。ま〜ぁ。」とまた遠ざかる。3回ほど繰り…

腰痛

昔読んだ本を再読していると自分の核となっていたものに出会うときがある。20年近くも経って普段は忘れていることなのだけれど、文章が澱のように自分の中に沈んでいて、それが核を形成しているのだ。時間と現実がその上に固い殻をかぶせてしまって大事な部…

薄曇り。今日も雪になるとかならないとか。体調もいまいち。「世界の終り・・・」はやはり私のベストワンだった。その下を買いに行くだけだったのに、案の定他にも数冊購入。昨年末に出た雑誌エソラを買ってみた。出た当初立ち読みをしていて、最初に小熊秀…

再読

薄曇り。向かいのペンキ屋さんが数人の職人さんと朝から仕事をしている。塗料をミキサーでかき回しているのだ。凄い音だが私自身も電気工具を使うので別に気にならない。以前版画制作のために借りていた長屋門の脇には、小さな鉄工所があった。時々長屋門に…

朝窓を開けると雪が降っていた。都心では2cmというけれど、この辺りでは4,5cmは積もっているのではなかろうか。それでも、降っている側から軒の雪が溶けてずり落ちている。午後になって雪はやみ、玄関先を見たらすでにシャーベット状で溶けていた。ポストの…

昨日の朝、公園を通ると橋の真ん中のベンチには初老の男性が座り新聞を読んでいた。先日カワセミを見たときと同じくらいの時間なのに、陽が上るのが日ごとに早くなっているせいか既に日中の様子だ。池の淵にはコサギが居た。寒い日のコサギは若冲の墨絵のよ…