窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2008-01-01から1年間の記事一覧

年賀状

年賀状を書き始めた。来年は牛。今回もまたやるせない脱力系の顔の牛ができた。 銅版画で干支を作り始めたのは、巳年から。 その前は、木版だったり、プリントゴッコだったり 当時の辰年の木版はこれ なんだい、これ。ワニみたい。 あの頃は、木版もちゃんと…

すばらしいフェルディナンド

すばらしいフェルディナンド (岩波ものがたりの本) ルドウィク・J・ケルン作 地元の古本屋さんでみつけて450円。 ポーランドのナンセンステール、ユーモア童話と言われるジャンルらしい。犬のフェルディナンドが、ある日2本足で歩き始めて、仕立屋さんで洋…

あまり日和

来週、22日から週に一度、地方紙に連載される俳人大木あまりさんのエッセイのカットを担当することになりました。特に、銅版画で。という指定はなかったのですけど、なんとなく版画でやることにしてしまいましたよ。う。 掲載紙は、南日本新聞、山陽新聞・・…

吉祥寺古書店

久しぶりに吉祥寺に行って、古本屋をいくつか巡る。古本屋以外も数年前にできた店も多く、がんばってるなー。っというかんじ。 友人が吉祥寺に住んでいた頃には、東急の裏手なんて当時は行きつけの寿司屋くらいしかなかったのに、ブティックや雑貨屋や・・人…

百鬼園俳句帖―内田百けん集成〈18〉 (ちくま文庫)作者: 内田百けん出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る旺文社文庫では持っていないので、最近のちくま書店のもの。 ぱらぱ…

演劇

日曜にかりんちゃんが出ていた演劇「明治百話」を観てきた。学生時代は演劇をやっていた友人達と、状況劇場の赤テントや第七病棟など、花園や浅草には時々観に行っていたけれど、もうあれから随分時間が経ってしまった。黒テントは映像でしか観た事がなくて…

冬の桃

私は今はテレビは見ていないのだけれど、昔はテレビっ子だった。 その中で覚えているのはNHKのドラマが多いのだけれど「冬の桃」(早坂暁脚本)はもう一度見てみたい物のひとつ。今調べてみると全7回となっているから、それほど長い番組ではなかったようだけ…

先日本棚を掃除したら、黄色いメモ用紙の束が出てきて、それは10数年前に私がつけていた夢日記だった。 そこに書いてある夢は何度も反復した記憶があって、今でも映像をはっきりと思い出せるものも多いけれど、すっかり忘れてしまっているものもあった。日付…

Five minute tales

以前にも書いたけれど、来年の初め頃に編書房から出版される予定の本Five minute tales(邦題は「五分で語れるお話」)のカットは、9月頃から描き始めたのだが、訳が送られてくるのを待っていたら絵が間に合わないかも知れないから原書を読んで先に進めて欲…

茂田井武展

姉はオープニングに出ていたのだけれど、もう一度付き合ってもらってちひろ美術館へ茂田井武展を観に行った。 展示されていたものは子供の頃から見慣れた懐かしい絵や本も多かったけれど、観たことのない絵もたくさんあった。 私が生まれて初めて読んだグリ…

お祭り

私が子供の頃は、お祭りは町の人達が総出でやっていた。お神輿の担ぎ屋なんていうのが現れたのは、ずっと後だ。 池袋が近かったせいかそれとも商売柄なのか、入れ墨を背負ったおじさん達も少なからずいた。 その人達が祭りの世話役となり、法被にふんどし姿…

某日。 水彩画教室の帰りに、その日しか行かれないと思ってささめやさんの展覧会へ。下谷二助さん、飯野和好さんとワンフロアーずつ使っての展覧会だ。 ギャラリー悠玄1階がささめやさんで、ご挨拶をして絵を拝見。その後地下へ行って下谷さんの作品を拝見。…

先日中川さんの奥さんのいづみさんとの久しぶりの電話を終えて、ついていたFMラジオのボリュームをあげたら、フルートの演奏が始まっていた。 その時間はコンクールの様子をやっている時があったように思って、私は 「なんだか中川さんの真似をしているなあ…

スモカ広告全集

これは1980年にマドラ出版から出た片岡敏郎スモカ広告全集。四角くて、分厚い1156頁。 スモカ歯磨の広告が集められた1冊なのだけど、挿画を描いているのが恩地幸四郎や川上澄夫の名前もあって、古本屋さんでつい購入。実際に広告として新聞に載っていた昭和3…

久しぶりに雨。以前私のサイトに掲載していた猫の話についてお問い合わせをくださったOさま。 メールを返信しましたが、アドレス違いか、戻ってきてしまいました。 猫の話の書籍化は私が怠惰なため遅々として進まず・・です。 書籍化されましたらお知らせい…

日が暮れて、縁側からはみ出しそうになりながら寝ていたタロウが低くうなり始めたので、にらんでいる先を覗くと、ボブがしゃがんでいた。 「ハーイ、ボブ。」なんて私が言ったところでボブにわかるはずもなく、タロウもうなり続けている。2匹の間には水路が…

軒下はすっかり静かになった。秋だし。 でも、朝、窓を開けると軒のプラスチックの波板が揺れる。ドドドドと、音がしてタロウが駆け降りてくるのだ。 タロウは朝から晩まで殆どいる。だから他の猫は寄ってこないのだ。 大きいタロウ。りりしい時もあるけど …

ARKカレンダー

今年もhttp://www.arkbark.net/j/index.htmカレンダーの注文が始まりました。サイトショッピングの頁からカレンダーの頁に行き、購入方法の説明へ。メール、FAX、電話でも注文が可能です。今年はカラー写真。アークのカレンダーを買うようになってから、…

引っ越し

そんなわけで、8月半ばから9月の半ばまで、私はダルダルとしながら過ごしていたのだけれど、9月に入ってからアーニャ一家はどこかへ引っ越していってしまった。朝から夕方まで縁側や軒下にいた仔猫3匹とアーニャは、2週間以上経つけれど姿形もない。先日、…

京都の個展。

京都での久しぶりの個展が終わりました。 台風が近づいていたりして、お足下の悪い中お越し頂きましてありがとうございました。今回はこれまでの挿画などの原画+新作他を取り混ぜての展示でしたが、いかがでしたでしょうか。 市川は突難で京都には行かれず…

なげいたコオロギ-中身の紹介

私が子供の頃、家にいつも送られてきていた「びわの実学校」という児童文学の雑誌があり、たしかその頃の表紙は今は木版画家になっている作家(山高登さん)が編集者だったころに担当していたような気がするのですが、当時山高さんから父の所へ毎年来ていた…

なげいたコオロギ

突難のことを書いたら、件の友人から「酒はいつでも飲める」と残暑見舞いが。大きな徳利を座敷に用意し。。。という宴会プランがあったようなのに(笑) まさに一進一退。全然オーケーと思った10分後にぐるぐるしていたり、薬が切れてからしかしおおむね調子…

突難

また再発してしまった。突難。今度はなんだか両耳。 しかし、今回は早めに治療を始めたので、多少は聴力が戻ってきた様子。といっても、10年前の完治しなかった状態に戻ると言うことだけれど。 以前と同じお茶の水の専門医へ。しかし既にカルテは残っていず…