窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2003-12-01から1ヶ月間の記事一覧

会社は仕事納めである。覚書もとりあえず今年最後にしようと思う。今年一年は、例年以上に色々な方と知りあいになった。ギャラリー関係の方たち、サイトをご覧になって作品を気に入って下さったり、メールを下さった方々。6月のピガ画廊での個展で、初めてお…

色々と仕事のことで迷う事の多い昨今。私はこの数年自分が一般常識からずれているという自覚を持ち始めた。好きなものなどでも・・音楽や映画。これはぜったい人気が出るだろうと自分自身は思っていても、いまいちだったりする。しかし、どうやらそれは私に…

久しぶりに会う大学時代の友人M氏と共に柴田元幸さんのトークショーと忘年会へ出かけた。柴田さんの翻訳についてのお話は、翻訳雑誌の編集者であるM氏のインタビュー記事や「翻訳夜話」などで読んでいたのだけれど、実際に伺うほうがやはりよい。こんな先…

最近クロさんが庭にやってくる。流れ者のクロ。などと何年か前に言っていたのだけれど、実は流れているわけではなくて出会う場所はだいたい決まっている。彼の子供たちはどこにいったのか。その中には確か1匹だけ真っ黒い子がいたと思うのだが、子供達は別の…

年末・・・というと、私の大学時代の友人達と、数年前まで『年末企画』というものを催していたことは、書いたことがあるかと思う。 十数人の同期生が集まっての忘年会だ。場所は殆ど誰かの家や工房。何人かが朝までかかっても終わらないほどの複雑な人生ゲー…

夕方辺りから猫が機嫌が良くてありがたい。適当にストーブの前で暖まったところで、ひざに乗ってくる。ちょうど良い温度の湯たんぽをのせているようで具合が良い。これが機嫌の悪いときだと、転がっている近くを通るだけで文句を言われる。無理にひざにのせ…

寒い一日。原稿書きに終始するも、なかなか進まず。窯猫に書いているような勝手な文章ならいくらでも書けるのだけれど、水彩画教室のことを書かなくてはならないので、なかなか。

お茶の水界隈へ。丸ノ内線のお茶の水駅を降りて、神田川沿いの坂を下りると昌平橋辺りにでる。その近くの額屋さんに用事があるのだ。お茶の水駅から明治大学周りは、昔とは驚くほど変わってしまった。明大はもちろんのこと、周りの店も潰れたり新装開店した…

久方ぶりに鳥飼の家に。鳥飼の家に着くと夫の千鳥氏チロさんも在宅で、ケーキを食べながらしばし雑談。そうして彼から野村胡堂のエッセイを借りた。野村胡堂は、私はこれまで図書館にあった捕物集で、銭形平次をいくつか読んだだけである。ああいう捕物もの…

朝、天気がいいので窓を開け放していたら、家の猫が網戸に鼻をつけてウルルルルと喜んでいる。見るとアカにそっくりな茶虎の猫が、縁側に座っている。まさかと思って私が身を乗り出すと、その猫はゆっくりと縁側を降りて、ブロック塀に2,3度おでこをすりつ…

年賀状を作らねば。来年の干支は猿。別に干支じゃなくてもいいのだけれど、なんとなくこの数年干支の銅版画を作っている。猿は先日動物園へ行ったときにチラッと見た。ニホンザルやオナガ系、テナガ系。なんとかタマリンというのとか、アイアイも猿なのだっ…