窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2003-04-01から1ヶ月間の記事一覧

KT

ぬるぬるとした日が続いていたと思っていたのはつい最近のことで、近ごろはすっかり初夏の陽気だ。この1週間で、庭の草木は枯れていなかったことを証明するように、新芽を出し始めた。それと同時にお約束のアブラムシもエルダーのツボミの脇に沢山ついてい…

 ノルウェイの森

「ノルウェイの森」の再読を始めた。これまで村上作品の長編を再読したことはない。(「またたびだいたたま」とか、ああいうのは何度も読んで笑ってるけど)でも、いつもどの作品も、もう一度読もうと思ってはいる。時期が来るまで寝かせている。というかん…

岡山の佐野さんから和紙のサンプルが届いた。彼女は版画家で、私の所沢時代の友人だ。先日会ったSちゃんは、佐野さんの日芸時代の同級生。私が所沢に居たのは2年少し。考えてみれば佐野さんが近所に住んでいたのはそれよりも短かったのか・・・。それでも、1…

2日ほど寝不足だったせいか、夕べ9時すぎに寝てしまったら、今朝は4時半に目が覚めた。老人モード。これでラジオ体操でもやって散歩をしてくればよかったのだけれど、なんとなく時間が過ぎて普通の一日になってしまった。しかも一日中眠かった。睡眠障害なの…

夕方、所沢に住むSちゃんと会った。所沢には私が居た頃にはなかった見上げると首が痛くなるような高層マンションがいくつかできている。まるでファッションビルのように階段の下に店のサインが出ているのだけれど、ライトはついていない。全体的に薄暗い。S…

帰宅したらずんだれ君からMP3メディアが届いていた。彼のセレクトしてくれた曲が満載である。中にある時期よく聴いていたニナ・ハーゲンが入っていたりして、とても懐かしかった。その頃は私もmaryquantの紫や黒の口紅を塗っていた。そうしてひどく唇が荒れ…

今日の朝刊に小さく書いてあったのは、イラクの市民の話として「米軍が政府機関などの建物の玄関を壊し、村人達を集めて、拡声器で呼びかけた。『さあ、皆さん何でも欲しいものを持っていけ。』・・・・」と。「戦争がうまくいってよかったですね。」と日本…

外猫達がマオマオと言っている。アカがいなくなりクロの姿をみるようになった。他にも新たな茶色の猫の後ろ姿を見かけた。お隣の奥さんの話によるとハケは普段は大ちゃんと仲が良いのだが、新顔がやって来て大ちゃんを虐めると一緒になって虐めるらしい。ハ…

都知事選へ行ってから、友人のグループ展を見るために銀座にでかけた。家を出る前にアマゾンから村上版の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が届いたので、鞄にほおりこんで電車の行き帰りに読みふけった。いくつか、「ああ、こういうことだったのね。」と思…

少し前のことだけれど、Nステに椎名林檎がでていた。私は椎名林檎をしっかり見るのは初めてのことだった。で、久米宏が「あなたと話しているととても緊張するんだけど。」というようなことを言う。椎名林檎は「ハイ。よくそう言われます。」とオドオドと答え…

低血圧

血圧が下がっている感じはしないのだけれど、今日数年ぶりに健診に行ったら上が85下が55くらいだった。測ってくれた人に「低いですよね。」と言うと、なぜか彼女はプッと吹きだした。おかしいですかね。今の季節でこんなでは、夏はもっと下がるだろう。夏の…

昼から嵐のような天気になった。ユーカリの枝は柳のように枝垂れているので、風をうけてブンブンと振り乱れる。空がすっかり灰色だと思ったら、もう夕方だった。何だか気持ちが暗い。テレビをつければ殺しあいの映像が映る。アメリカは戦後のイラクの復興の…

ここ数日雨や風が強く、もうこれで今年の桜も終りだろう。今年は初めて千鳥ケ淵の桜を見た。私は人込みが嫌いだから都心で花見をしたことはなかったのだけれど、なんとも美しい桜だった。都心で生まれて育っていながら、都内の桜は殆ど知らない。青山墓地や…

雨は降らなかったけれど花冷え。夜になってまた石油ストーブをつけた。買い物に出ると遠くの方にモヤモヤした桜の樹が見える。 昨日は久しぶりにお茶の水画廊へ行った。谷口幸三郎氏の個展。いつもながら私に制作のパワーをくれる、作品群たちだった。日本は…