窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2003-02-01から1ヶ月間の記事一覧

顔は治らず。例年通り湿疹もひどく半ば諦め気分。しかし日光は避けなければならず、家賃を払いに行くときもキャップをかぶっているのでかなり怪しい雰囲気だ。大家さんに不穏な人に思われないように、門の前で帽子を取った。それでも年取った大家さんには、…

先週ラカトシュアンサンブルのコンサートにめりいを誘っていった。私が彼らのライブに行くのは3回目。めりいは初めてで、以前私が送り付けたテープを聴いて予習してきたという。 席は前から2列目で、迫力満点。最初の頃は太っているのはラカトシュだけだっ…

コラーゲン

先週は、約束をたがえることが多かった。初日だと思っていた展覧会が終わっていたり、数十年ぶりに集う友人のパーティに出なかったり。アトピー気のある私は、この時期は悲惨な状態だ。今回は顔と、それから頭も危ない状態だ。洗うだけで痛い。吸い取り紙の…

退廃的・・とでもいうべきか。そのような音楽を聴いていたことがある。先日根津のカフェに入ったらそのような曲がかかっていたので懐かしくなり、押し入れの中から、昔友人がダビングしてくれたテープをひっぱりだした。 Anne Pigalle ZTTレーベルのものだ。…

このところ引っ越し先を探している。経済的に難がありすぐに越せるわけではないがネットで物件を見ている。「借家でプレス機が置ける床の丈夫なところ」などというのは検索対象に無い。まあピアノ可とかそういうようなものだろうか。風情のある町ならどこで…

このサイトでも時折紹介しているが、作家の池澤夏樹氏の「新世紀へようこそ」というMMがある。2001年9月から始まったこのメールマガジンは9.11から始まってしまった新世紀の、この世界の動きについて書かれている。昨日から「イラクの小さな橋を渡って」と…

2羽目の鳥に着手。かなりの木くずが出たのにもかかわらず、まだまだ平たい。横から見ると機嫌が良さそうなブタの顔のようだ。夜なので電気工具は使えず、ひたすらノミで削って手が豆だらけだ。私の手のひらは、硬くてごつい。そうして手相はかなりグチャグチ…

三文役者

「三文役者」(監督:新藤兼人)を観る。殿山泰司のことを知っているのは私の年代くらいまでだろうか。もっとも、私にしても、時折テレビや映画で見かけて、気になるアクの強いちょっとHな雰囲気の役者であり、ジャズ好きらしい。ということくらいしか知らな…

新しい部屋を段ボールで作ってやると、すぐさま入り気に入った様子。怒っているように見えるけれど、実際は喜んでいるのだ。

昨日NHKで国宝の特別番組をやっていたのを見ていたら、作りかけの木彫をやりたくなりハイホリデー(電動木彫機)を使ってみた。なかなか調子が良かったけれど、細かいところはやはり手で彫らないとならない。刀をを研ぎ研ぎおおまかな形はできた。しばらく寝…

灯油が値上がりをした。これまで760円だったのが、850円くらい。イラク情勢と関連があるのだろうか。今はまだ便乗値上げという気もするけれど。 5日の夜中に、パウエルのイラク攻撃を正当化するための安保理での証拠演説(というものなんだろう。多分)を聞…

一応原画を納めて久しぶりに世界堂へ。絵の具売り場は大混雑だ。いつものベレー帽のおじいちゃん軍団やオシャレなおばさま達に加えて、網タイツでガーター姿の緑色の髪の少女や金髪のお兄さん。油絵の具だらけの青いつなぎ姿の女の子。彼女達は受験の追い込…

ようやく挿画のための刷りが終わった。6月の個展のための刷りはまだなのだけれど、明日渡す分はおしまい。乾いたものは仕舞った。まだ乾いていないものを貼った板が部屋のそこここに立て掛けてあり、壁が迫ってきて、猫も不機嫌なご様子。これまで作った作品…

「最近自転車にのらないの?」とMちゃんに訊かれた。春近しとはいえ、今日も寒い。歩いていても身体に力が入る。この寒いのに自転車なんてとんでもない・・。しかし、20代のころは、冬であろうとバイト先の芝浦まで毎日単車で通っていた。家からの距離は30キ…

やっと先が見えたので、とりあえず部屋を途中まで掃除をした。後は職人に徹して刷るだけ。刷っているうちに気に入らないところが出てくるのが恐ろしい。マダマダ未熟者である。 このところ昼夜逆転というよりも、ずっと昼というかんじがする。なんだか時間の…