窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

今日は猫を予防注射に連れていった。生まれた年から所沢の病院に通っていたのだけれど、今回は吉祥寺の分院へ行くことにした。
猫は久しぶりの電車で行きはかなり脅えていたけれど、帰りはけっこうリラックスをして鳴かなかったのでよかった。
病院を出て井の頭通りを歩いていたら、後ろから来たバンが私の歩いている舗道に乗り上げて1メートルくらい先で止まった。
私は最初はそれが事故だとは思わなかった。車を路肩に寄せるのに失敗したのかと思った。ウィンカーが割れて飛んで、ガードレールがぐにゃんと曲がった。運転手は車の中で頭を振って目をぱちくりさせている。交差点で信号待ちをしている人達が皆、口を半分あけたままで見ている。そうして信号が変わって、交番のお巡りさんが道路を渡ってやってきたので、事故なんだとわかった。ガードレールがなかったら、私は当たってはね飛ばされていたことだろう。
そうか。と思って駅を降りてから、スクラッチの宝くじを買ってみた。100円当たった。