窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2006-01-01から1年間の記事一覧

会食

昨日翻訳家のU氏と会食。私はすかさず原書読みのことを尋ねた。 「当然辞書は使います。いいんです。辞書を使って。別に英語を上達させたいというわけではないのだから。えー、辞書を使って読まないと違う解釈をしてしまっている場合があるわけだから、ちゃ…

英語頭

英語頭になれない。「日本人だからね。」なんて開き直ってみても、なんとのう悔しい。その「なんとのう悔しい。」という思いがこれまでの私の人生の中で命取りだったというのは、薄々分かっているのだけれど。色んな意味において。このところ毎日チェックし…

家にいながらエコノミー症候群になりそうな。「海辺のカフカ」を一晩かかって読んだときと同じくらいの疲労感でカズオ・イシグロをようやくホボ読み終えた。朝から晩まで椅子に座って読んでいたので、夕べは足が椅子の形になりそうだった。今日も首を上げる…

藤田嗣治展

昨日は近代美術館に藤田嗣治展を観に行った。凄い人かと思ったけれど、そうでもなかった。こういう時代の絵は予備校の頃によく観ていたので、どうしても技法的なところに目がいって顔を近づけてフムフムと、観てしまう。そういえば予備校の時の同じクラスに…

明日は連協のライブです。 M亮から「連協初のステージアクションあり。」とのメールが。ナンダロウ?ステージで皆で腕立て伏せでも始めたりしたら怖いです。

かりんのCD

KARIN かりん /インディペンデントレーベル かりんちゃんからCDが届いた。彼女のデビューアルバムだ。昔ステージで聴いていた頃よりも歌が格段に良くなった。それはそうだ。私が聴いたのはまだ彼女がちゃんとデビューする前だ。このアルバムは気負わず彼女の…

私が昔アルバイトをしていた都市計画の会社の人達と会った。彼女達はもう退職して第二の人生を歩いている。私は学生時代からその会社で時々働き、卒業後1年半くらい他で模型作りのアルバイトをしていた。そしてまたその会社のデザイン室に出戻った時に、I…

茶虎

こなつが縁側に来ていると、茶虎の猫もやって来た。こなつを狙うオスである。まだ若造らしくオドオドしていて、私がガラス越しに見ると家の陰に素早く隠れて顔だけ出している。顔はうーむ。なんというか造作が中心に集中している。そうして頭が小さい。この…

ネコダヨリ

M亮から「猫だより見たよ。」と、メールが来た。 「猫びより」ですがな・・・。 でも、ネコダヨリもいいかも。「猫便り」あるいは「猫頼り」というのもなかなか愛らしいではないですか。 季節のせいか、これまで見たこともなかった雄猫達が、家の周りをワフ…

猫びより

猫びより 5月号 No.27 出版社/メーカー: 日本出版社 発売日: 2006/04/12 asin:B000F2BMSM 12日発売の「猫びより」の佐野眞一さんの「猫の話」で挿画を描きました。どうぞご覧ください。「猫びより」は、毎号猫の写真が満載です。何度見てもニマニマしてしま…

ホーキンス

なんとなく鬱々としたので、床のワックスがけをした。CDの棚を整理していて、久しぶりにスクリーミーン・Jホーキンスを聴いた。 フレンジーアーティスト: スクリーミン・ジェイ・ホーキンス出版社/メーカー: Pヴァインレコード発売日: 2000/06/10メディア: …

連協ライブ情報

2006年4月23日(日) ペンギンハウス・高円寺 アクセス OPEN 7:00PM START 7:30PM〜8:00PM チケット(\1600)当日ペンギンハウス入口で発売+チャージ 今回も3バンド演奏でトリになります。パチパチパチ。 なので出演は9時半頃からの予定です。 あ。そうそう…

先日、ラジオをつけたら高校野球をやっていた。早実対横浜だったので、早実が勝てばいいな。と思っていたら負けた。早実のピッチャーは連投で気の毒だった。ラジオのアナウンサーが「横浜のエース、カワセミ、投げました。」と言うので、びっくりしたらカワ…

15歳

家の猫はたぶん今年で15歳になる。たぶん。というのは拾った猫だからだ。この猫との出会いは色々とあって長くなるので今日は書かない。 猫の寿命はどのくらいなのだろうか。私が知る長寿猫は、昔のバイト先で知りあった女子大生の家の猫の話だ。彼女は確か…

長谷川潔展

先日、ラファエラのAさんから「長谷川潔展」のチケットを送っていただいたので行ってきた。場所はみなとみらいの横浜美術館だ。長谷川潔の版画は近代の日本の版画展のような展覧会には、必ず数点展示されているので眼にすることは多い。それらは長谷川潔と言…

男の子女の子

「 僕はマゼランと旅した」を読んでいる。 僕はマゼランと旅した スチュアート・ダイベック〔著〕 / 柴田 元幸訳 白水社 ISBN:4560027412 ダイべックは話芸だなあ。と、思う。その前に小三治の「ま・く・ら」を読んでいたせいかもしれないけれど、そうしてな…

暖かくなって公園に出てくるのはウシガエルだけではなく、このところ橋の上には望遠付の大きなカメラが三脚を立ててずらっと並んでいる。持ち主は初老の男性達。皆カワセミを撮ろうと待ちかまえているのだ。最初は2,3人だったのだけれど、段々増えて10人以…

たべるトンちゃん

先日、よるひるプロで初山滋著「たべるトンちゃん」を購入。子供の頃に家にあったような、ないような記憶。 私が覚えている初山先生は、正月に家に行った時に沢山の大人たちに囲まれてお酒を飲んでいるおじいさん。というイメージだ。家の庭には沢山の野鳥を…

顎関節

顎関節症を緩和させるためのマウスピースが出来る日なので、歯科医へ。これを着けて寝れば少しずつ良くなるだそうだ。実際、朝起きたときが一番調子が悪いのは、寝ている間に歯を食いしばっているからだろうと思われる。先生に言われて取り付けて、歯をガチ…

まだ寒い

灯油屋さんの笑瓶が「オジサンさぁ、もう職業替えしようかと思ってんのぉ。」と、言う。石油価格の高騰でこれからのエネルギーは電気に変わっていくだろうという話。「お金持ちは太陽光発電とかするでしょぉ?もうこのままじゃオジサンやってけないのよぉ」…

文藝春秋の記事は読んだ。勿論怒りと、そうして色んな意味でひどく悲しい気持ち。 内田樹の研究室の文章が興味深かった。そういうふうにしか思えないような、豹変罵倒ぶりではあったけれど。だから私は亡くなった時に春風社から出た評論集を読むまで避けてい…

エコール・ド・シモン人形展へ

打ち合わせの行きがけに眞由美さんが出品している人形を見てきた。四谷シモン以外の球体関節人形をこんなにたくさん見るのは初めてかもしれない。 私は関節人形の中で、四谷シモンの人形は好きだったが、最近の他の作家の人形はそれ程好きではなかった。でも…

啓蟄

このところ、公園を通るとカワセミがいる。今朝は初めてご夫妻で姿を見せた。1羽が水面スレスレに飛行して、魚を捕らえた様子。パチパチパチ。もう1羽は失敗して、橋の向かい側の桜の枝にとまっている。食べ終えた1羽も飛んできて2羽で並んで水面を凝視…

もう頬づえはつかない。

昔「もう頬づえはつかない」という小説があった。映画化されて主役は桃井かおり。でもそれとは関係ない。私は顎関節症になってしまったのだった。顎関節症は頬づえをついてはいけないらしい。 子供の頃から歯だけは丈夫で、健歯優良生徒なるものに何度も選ば…

物件下見

先日の雨の朝。公園の中を通ったら、橋の下から3羽のカルガモがツーっと泳ぎ出てくるのが見えた。「おっ、鴨じゃん。」と、傘をさした私が橋にさしかかると、カルガモ達はアタフタとして「朝なのに人がいるなんて、話が違うじゃないですか。」「いや、こん…

朝、雨戸を開けたら縁側に猫がいた。 「おはようございます。」 とも言わず、かといって逃げもせずにたたずんでいる。彼女は銀吉と駒子の母親である。名前はまだない。そういえば子猫達をあれから見かけない。この猫は向こう隣の家の庭辺りから現われるので…

『エコール・ド・シモン人形展』

四谷シモン人形学校<エコール・ド・シモン>の人形展が開かれます。 私の友人、宮原眞由美さんも一体出品します。ぜひ御高覧ください。 第25回 エコール・ド・シモン人形展 会期 2006年3月2日(木)〜3月14日(火)10:00〜6:30 〔最終日のみ6:00まで) …

朝から暖かかったので、10数年前に住んでいた辺りまで足を伸ばした。これまで借りた仕事場や住いで唯一残っている所だ。他の場所は皆取り壊されてしまった。絵描きが借りて例え汚しても、家主が厭わない家はたいていは古くてボロいのだ。その部屋の周りは随…