窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

『エコール・ド・シモン人形展』

四谷シモン人形学校<エコール・ド・シモン>の人形展が開かれます。
私の友人、宮原眞由美さんも一体出品します。ぜひ御高覧ください。

第25回 エコール・ド・シモン人形展
会期 2006年3月2日(木)〜3月14日(火)10:00〜6:30 〔最終日のみ6:00まで)
場所 新宿紀伊国屋画廊・新宿本店4階 MAP 〒163-8636 新宿区新宿3丁目17-7 03-3354-7401
エコール・ド・シモンのサイト

眞由美さんは、夫君の清氏とともに造形大時代の同級生です。彼女の作った人形の頭部を1度見せてもらったことがありました。球体関節人形ですけれども、よく目にする美少女系とはなんだかちょっと違っていて、私はとても好きでした。
人形を見ていると、その人形自身が持っている意志や性格みたいなものが強烈に感じられることが多いわけですが、じっと見ていると、その人形の過去と未来までもが想像できるような気がします。人生が顔に出る。といいますか・・・。それが作り手の意志や性格がそのまま投影されているかというと、そうではないと思うんですね。私はー。途中から人形が勝手にそういう顔になっていくんじゃないかと思っているんですが。
私は人形は作ったことが無いし、立体では昼寝している鴨しか作っていないので詳しいことはわかりませんけれど、例えば私が魚を描いていても、私の気持ちが魚に投影されているわけじゃなくて、あくまでも魚の気持ちが先にあるわけです。勿論まったく切り離されるわけではないので行きつ戻りつみたいな作業というか。まあ、あたり前ですけれど。人形制作もそうじゃないかな。と思うのです。このあたりは、眞由美さんに訊いてみたいところです。

眞由美さんからはシモン先生のクラスのことを何度か聞いたことがあって、これはもう羨ましいことです。その昔、状況劇場の芝居に十三年ぶりに出演されたときに観に行ったもんで。美しくて・・・一緒に行った坪井(クラスメイト)と二人で、想いだしては一ヶ月くらい騒いでましたっけ。