窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2004-01-01から1年間の記事一覧

育ちのよさ

大学時代には、気にしていなかったことでも社会に出て色々な人に会うと、なるほどな。と思うことも多々ある。 「結局さあ。ワシラの友達ってみんな育ちがいいよね。」と、学生時代に友人のDが言っていた。彼女の言う「育ちのよさ」と言うのが、私には当時わ…

予知猫

新潟で大きな地震があった。阪神大震災の時と同様、我が家にはテレビも新聞もないので詳細はラジオでしかわからないのだけれど、かなりの被害が出ている模様。 私の家もけっこう揺れたこの近辺では築40年の私の家だけかもしれないが。その日は家の猫が久しぶ…

玄米食べたい

このところヒロエサンとメールで台所物の話をしています。主に鍋の話です。鍋の話はつきません。お互いに欲しい鍋が沢山あるからです。彼女は圧力鍋を欲しがっています。私は、10年近く前に買った安い圧力鍋持っています。それでも、玄米は美味しく炊けます…

パワーズ

「ナイン・インタビューズ」(柴田元幸・アルク)を拾い読みしていて興味を持ったのがリチャード・パワーズだったので、先日M亮に尋ねた。M亮は編集者で仕事柄最近の英米文学は凄い勢いで読んでいるのだ。面白かったよ。と言われて、読んでいなかった本の…

アフターダークはどうだろう。

夏以降、引っ越しや仕事やらでゆっくりと読書する時間がない。村上春樹の新作も買っていない。私のサイトにも文章を寄せてくれている吉里氏と先日駅前で飲んだときに、新作はどうだったかと尋ねたら「プロローグで終わってる。ってかんじだ。」と言われた。…

つげと丸尾

私は大学を出てからN工芸で模型造りのアルバイトをしていた。一緒の模型班だったのは同年代の男の人3人くらい。仕事はいつもハードで、特にコンペ用の模型を作るときには、最低週に2日は徹夜だったりすることもあった。N工芸は大きな会社だったけれど、私た…

台風一過じゃなかった

台風一過で天気も良かろうと思い夕べ洗濯をしたのだけれど、朝、雨戸を開けたら曇っていた。午後から森田氏の写真展を観に大宮へ。 日曜の大宮は、人が溢れていて駅前の通りを歩くのも池袋のように人の間を縫っていかないとならない。細い路地の方が色んなお…

台風

台風が来た。家の前の用水路は越してから水がなかったのだけれど、雨が降りだして川のように流れている。家には雨戸がない窓がいくつかあり、階段の上の窓から雨がふき込んでいた。家の窓はみなガラスがパテで固定されていない。古いので差し込み式になって…

騒音

妙な姿勢で描いているため、左肩が痛い。もっとも私は、小学生の頃から肩凝りで偏頭痛持ちで不眠症だった。子供の頃愛用していたサテンの小豆色の枕を抱いて、眠れないまま家の中をウロウロしていたのを思いだす。今はなんだかいくらでも眠れる気がする。と…

ハケ

さて。新しい家の軒先に、数日前に猫が1匹やってきた。まだ子供で、模様はメガネザル模様(顔は猫)。どこかの飼い猫らしかったけれど警戒心は強そうだった。網戸ごしに見ている私の顔をいつでも逃げられる態勢でじっと見ていた。その時、家の猫は部屋の中に…

中秋の名月

終日制作。 今朝は電話機の故障モロモロで、NTTの人が来た。これまで使っていたファックス付電話がいきなり壊れてしまい、今使用しているのは10年前に使っていた予備の電話だ。私は突難になってから、難聴気味なので今度買うときには子機の受話音もよいもの…

今朝も猫は5時に鳴き始めて、目が覚めてしまった。辛い・・。仕事に取りかかる気力もなくて、なんとなく階段をふき掃除してみたり、朝ご飯を食べてみたり。ラジオを付けてみようかと思ったけれど、ラジオ体操の時間だったのでやめた。ラジオ体操を聴きなが…

猫の慟哭

ようやく猫が用事がなくても階下に降りてきて、絵を描いている私の横に座ったりするようになった。これまでは、鳴きながら下に降りてきて、無視をしているとニャーーーーと、大声で長く鳴きながら階段を駆けのぼり、階段の最上段でウォーウォーと吠えていた…

軒先には以前ほどではないけれど、多少のスペースがある。そこには既に見知らぬ木々が植えられている。持ってきた鉢植えの木をすき間に植えようか迷う。ラベンダーその他、洋物は似合わない。柘植が大きくなっていて、一応散らし玉仕立てになっているのだけ…

自転車

自転車につけるスタンドが入った。と、連絡があったので、駅近くの自転車屋に向かった。先日駅まで行ったときに通った自転車屋だ。私のMTBは、以前T君が色んなパーツを組み立ててくれたもので、そのフレームにはセンタースタンドしかつかない。そうして、各…

本棚

通販で買ったつっぱり本棚が届いた。通販で家具類を買うのは初めてだ。値段相応の材質だけれど、良く出来ている。台所や各所に積み上げられている本を眺めているうちに少しでも早く本を片づけたくて、夜のうちに半分組み立ててしまった。本棚だけでもけっこ…

風呂

ようやくお風呂の工事が始まるので、早朝猫を美容院へ預けに行った。美容院の3匹の猫達は、興味津々でゲージに入れられた私の猫を、代わる代わる覗きに来る。皆フレンドリーなのだけれど、家の猫は心細げに鳴いている。業者の人が来るので、猫を置いて私は家…

祭り

昨日、今日とこの辺りは秋祭りだった。家をくくるように、神事の縄が張られた。家の前を神輿と山車が通っていったのだけれど、新興住宅街化したこのあたりでは、引き手や担ぎ手がいないのだろう。山車は法被を着た年配の人たちと、周りをぶらぶらと歩いてく…

猫鳴くや

窓を閉めると暑い。開けると電車の音がうるさい。2階にもエアコンを入れようかとも思うけれど、自然の風が好きなのだ。窓辺に植木を植えようかと思うのけれど、植木では防音にはならないようだ。しかし無いよりはましかもしれない。ウインドウガーデン計画を…

プレゼント

猫が鳴く時間が多少短くなってきたように思う。というよりも、私が疲れていて気がつかないだけだろうか。 運び込まれた引っ越しの荷物を見たとき、美容師さん夫婦もこれだけの荷物があの家に詰まっていたとは信じられない。と、言っていた。私も改めて新しい…

セミが遠くで鳴いている。色んな意味でギリギリの夏だった。 近所に住む美容師の友人夫婦の世話になり、引っ越しは無事に終わったのだけれど、半月も前の契約時に確認を頼んでおいた風呂が壊れたままで入れない。結局美容師さんの家にお風呂を借りに行く日々…

オリンピック

明け方、猫が鳴くので目が覚めてしまった。テレビをつけてみたら、なぜかビョークが歌っている。歌い終わって、もう一曲やらないのかな。と思ったけれど、それはオリンピックの開会式であった。 ダンボールの山が築かれているゆえ、部屋の通り道が狭くなって…

見積もり

先日見積もりに来てもらった引っ越し業者に、確認の電話を入れた。電話で担当の女性がチェックリストの項目を確認しながら、植木はダンボールに入れてくれというので「背丈がはみ出しますけれど」と言うと、「うーん。そうですねえ。丈の高いダンボールなん…

夏の猫

家中にダンボールの山が築かれている。「築く」という言葉がぴったりだ。家の猫はダンボールを踏み台にして、タンスの上で寝ていることが多い。そんなふうに色々なものが積み重なっている状態は彼女にとってあまり喜ばしいことではないようだ。。私と同様に…

引っ越し作業は続く3

もう使わないであろうキャンバスの100号辺りの木枠を、油絵を描いているボルシチ君にとりにきてもらった。「使うには使うのだけれど置くところが・・・・」と、言いつつ車に乗せて、庭の廃材切りを少し手伝ってくれて帰っていった。午後になってT君が900…

引っ越し作業は続く2

引っ越しを決めてこの1ヶ月近くの間、寝ようと横になっても「ああ、まだあの荷物をまとめていない。」「天袋にもまだ荷物がはいっている。」などと考えて眠れない日々が続いている。ダンボールが増えてきて居る場所が狭くなっている。猫もダンボールを上って…

引っ越し作業は続く

肉体労働の日々が続く。庭木はT君がどこかでチェンソーを調達してきて、切ってくれることになった。しかし、一日では無理だしゴミも一度には捨てられないので合間を見て自分で毎日切っている。切り始めると炎天下でガンガン切る。雑木林のようだった庭も既…

本の処分

今朝は雷が鳴って、雨が降り始めた。多少涼しい。雨が上がって庭木を切り始めた。種から育てたユーカリは、幹の太さが10cmにもなっていて手で切るのは大変なのであえなく挫折。体力を温存して仕事に向かう。 本を全て詰め終えた。ミカン箱くらいの段ボール箱…

ABCのその後

ABCの情報その後。結局バブル期の不動産投資が原因だとか。バブルにはあまり縁の無かった私としてはピンとこないけれども。個人的には青山か六本木店だけでも復活して欲しい。 昨日は早速借家物件を見に行った。なかなか広くて、まあ、こんなところを私が借…

引っ越し

引っ越すことにした。ダンボールに本を詰め始めた。しかし、まだ行く先は決まっていないし夏中にやるべき仕事もたくさんある。が、もう荷造りを始めてしまった。ココへ越してくるときも家が決まる前の何ヶ月もの間、私は早々に荷物を詰め始めてしまいダンボ…