窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

猫の慟哭

 ようやく猫が用事がなくても階下に降りてきて、絵を描いている私の横に座ったりするようになった。これまでは、鳴きながら下に降りてきて、無視をしているとニャーーーーと、大声で長く鳴きながら階段を駆けのぼり、階段の最上段でウォーウォーと吠えていたのだ。
 猫用の座布団を敷いてやるとその上で少し寝ているが、まだ落ち着かないらしく、急にまた上に行って吠えていることもある。階段の途中で私が来るのを待機して様子を窺っているときもある。昨日は7時まで鳴かなかったけれど、今朝はまた朝5時に吠え初めた。引っ越してきてもうすぐ1ヶ月。JRの走る音にはだいぶ慣れてきたのだけれど、猫が吠え続けるために寝不足でほんとうに参る。