窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

引っ越し作業は続く

 肉体労働の日々が続く。庭木はT君がどこかでチェンソーを調達してきて、切ってくれることになった。しかし、一日では無理だしゴミも一度には捨てられないので合間を見て自分で毎日切っている。切り始めると炎天下でガンガン切る。雑木林のようだった庭も既に太いニワトコと月桂樹の残がいが残るのみになって、あまりの早さに大家さんが驚いていた。これらをチェーンソーで切って、先に切ったユーカリその他も細かくしてゴミとして捨てるのだ。埋めてしまえば良い腐葉土が出来ると思うのだけれど。

 昨年の夏に大掛かりな引っ越しを経験したずんさんから引っ越し業者を紹介してもらい、今週中に見積もりをしてもらうことになった。やらねばならない色んなことと、暑さと疲労で参りかけていたのだけれど、ずんさんが電話で引っ越しのノウハウを伝授してくれて多少気がラクになった。それでもやることが減ったわけではなく、ダンボールの谷間に小さなちゃぶ台を置いて仕事をしている。部屋を見渡すと、テレビに出てくる「片づけられない女」の部屋のようだ。猫は別に不審がるでもなく、片づいたパソコンラックの頂上を居場所に決めて、のんびり寝ている。だが、降りるときが嫌なようでひとしきり鳴く。ほおっておけば自分で降りるのだけれど、降りる場所も散らかっているのが気になるらしい。

 問題はプレス機の運搬だ。版画家のSちゃんに尋ねると、彼はプレス機の業者に頼んだというので業者に電話をしてみると、引っ越し業者に頼んでみなさいと言われた。私のプレス機はそれ程大きくなく、3分割できるから大丈夫らしい。「分割してしまえば、タンスよりも軽いよ。」とプレス機屋のオジサンは言っていた。おそらく、引っ越し業者は見たこともない機械なので、ひるんでしまうかもしれないが、よく説得をして・・・と。うーむ。