窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

先日中川さんの奥さんのいづみさんとの久しぶりの電話を終えて、ついていたFMラジオのボリュームをあげたら、フルートの演奏が始まっていた。
その時間はコンクールの様子をやっている時があったように思って、私は
「なんだか中川さんの真似をしているなあ。」と、思いながら聴いていたのだけれど、それにしては上手すぎて、こんなフルートを吹く人が中川さん以外に出現したのかっ!と、思って2階に駆け上がってFM番組をチェックしてみたら、それはギターフェスタのライブ録音で、演奏していたのは中川昌三さんご本人であった。
FMの演奏曲で私が聴いたもの
ピアソラ「タンゴの歴史」アサド兄弟の兄の方(多分)セルジオ・アサドの「冬の印象」。
これはCD化されたら嬉しいのだけれど。



上記の写真は、随分前に手に入れた谷口幸三郎さん作の陶器。誰だかわからないけど、聖人。谷口さんは「えをかくせいかつ」という展覧会をずっと続けているので、私は勝手に絵の聖人と思って、仕事場の柱に飾っている。
それがふときづいたら、こんなふうに。


飾ってあるのは、かなり無理して手を伸ばさなければ届かない所。さっきまでまっすぐだったのに、どうしたのか。私があまりにだらだらしていたから、お怒りになったのか。こんなことは初めてだっ!
と、思ったけれど、さっきその下に置いてあった障子枠を引っ張り出した時に、当たって回転したのだと言うことが判明。びっくりいたしました。
涙を流すマリア像みたいに、あるいは髪が伸びる日本人形みたいに(ちょっとちがうけど)絵を描く聖人が私のだらけ具合を見て、嘆かれたのかと・・・・。


気合い入れんと。