窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

手帳

私はまあよくいる文具好きだ。といっても、コレクター資質に欠けているので、大変中途半端。星占い的にも実用的なものを好むようで、使えないものはあまり集めたくない。しかも集めたって全部使えるわけじゃないから集めない。っていうことですね。
そんな中で、なんだかつい買ってしまう。というのは、ノートやスケッチブックや手帳類。でもこれはコレクションしてるわけじゃなくて使うから買うんだけど。とはいえ、引っ越しの時に、いくら何でもこんなに使わないだろうと思うほど(段ボール箱数個ですが)出てきたので、それ以後買わずに使いつづけて、今は引きだし一段まで減った。
何年か前に、ノートというかスケッチブック代わりの上製本型のものを、文房堂の店先のワゴンで1冊買って使っていたのだけれど、たいそう使いやすかったのでまた買いに行ったら、もう品切れだった。ワゴンのものは文房堂の中でも気まぐれ商品。店の中では売っていない輸入雑貨的なもので、そのノートも350円かなんかだった。
本のように閉じてあって、軽くて安くて紙もソコソコ良いもの・・・・を探索し続けている私をみかねて、ヒロエさんがモールスキンをプレゼントしてくれたりして。うう。

(これは昔西武デパートで買った、ペーパーバックの大きさで紙はペーパーバックほど悪くないけど再生紙ノート。表紙に紙を貼って、昔のドイツの美術館のチケットを貼って、ゴムをつけてみた。)
そうこうしているうちに、編集者の人達から束見本をもらったり、これはと思うノートを見つけてまとめ買いをしたりして凌ぐようになった。
普通のダイアリーの手帳に無地の紙が沢山ついていれば、それ1冊で済む。だから、20年近く小さなシステム手帳を使っていた。しかし、システム手帳のダイアリーって、一年終わって取り外してからちゃんと整理できない整理整頓が苦手な私。それにこのシステム手帳の穴が、今は殆ど無い8穴だったり、マチが薄いのでリフィルをパンパンにいれていると外れて悲惨な状況になる。それでも破けてしまった皮を継ぎ接ぎしながら使っていたのだけれど、数年前に引退してもらった。そしてその後はヒロエさんの真似をしてもっと大きめの皮のバインダーのような手帳を使ってみたのだけど、これは重すぎて苦行だった。今の時期、ショップには大きめの皮のシステム手帳が並んでいるけど、重くないんですかねえ。持ち歩くのには・・・やはり、皆身体を鍛えているのか・・。
というわけで、ここ数年は高橋書店のごく薄い黒い手帳と自作のノート・・という取り合わせになった。来年の手帳が出始めて、書店に並んだ手帳をオジサン達に混じって探しながら、ああ今年ももうこんな時期かー。と思うのだ。

手帳は来年も高橋書店のオヤジ手帳かなあ。ホボ日手帳はなんだかなあ。と、思っていた私だが、駅前の文房具屋でミドリのトラベラーズノートなるものを購入してしまった。最初に見かけたときに、これは作れる。思って忘れていたのだけど、先日また見て(作れるけどハンズまで皮を買いに行くのも面倒くさいような・)というような思いで買ってしまった。
 
帰ってからネットで見たら、けっこう人気で入手が困難だったりするらしい。なんででしょ。ハッキリ言ってこれはただの皮です。皮にゴムがついてるだけだ。じゃあ、自分で作れっていうようなものだが。そういえば、昔これと似たような作りで厚紙の表紙のをもっていた気がする。黒の表紙で、中は罫の入った薄手のノートだったような。西武百貨店で買ったような・・・。それで後で自分で作ってみたりもしてた。
ま、それはそれとして。トラベラーズノートに、使わないアクセサリーと、昔アフリカに行ったときに買った象牙のチャームをくっつけてみてご満悦なのだった。