窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

家の軒先は猫だけじゃなくて、池のある公園から流れてきたカルガモが水路に迷って来たり、物すごい勢いでカワセミが飛び去っていったりする。先日は、バサバサと音がするので、見たら隣の家の桃の木にチュウサギが止まっていた。

池にはコサギはよくいるのだけれど、チュウサギは2日前からいて、それがコチラに飛んできたのだと思う。写真で見ると嘴が黒っぽいけれど、本物はもっと黄色かった。桃の木は小ぶりなので足場が悪いらしく、首をくねくねとさせながら落ちつくまでに時間がかかった。そのうち胃袋みたいな形でおさまった。なんだか無理があると思うのだけれど、しばらくそうやってその家の方をのぞき込んでいた。翌日もやって来て同じようにしていた。庭に鯉でもいるのかもしれない。