窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

ご一家

コナツは毎日来る雌猫だ。夏前に一度だけ2匹の子猫を連れてきたことがあったけれど、子猫を連れてきたのはその時だけで、後は自分だけで毎日やって来ている。朝、5時頃には縁側で寝そべっていてご飯を食べてもしばらく寝ていたり、日中でも気がつくといたりして、子猫達は死んでしまったのかと思っていたのだけれど、オッパイが大きいので、オッパイを飲ませているのかなあ。と思ったりしていた。
ところが昨日はご飯を食べながら、甘い声で誰かを呼び始めた。これはもしかして子猫を呼ぶ声では?と、思ってみていたら、水路沿いの道をアタフタしながら子猫がやって来た。
 「あ、おかあさんだ。おかあさん、おかあさん。」と大騒ぎしながらやってきたものの、怖がって様子を窺っている。
 横分けが1匹が入ってきた。
 ご飯を食べている。1匹は多分銀吉だ。
 さらにもう1匹が物置の上からのぞいた。駒子か?
 やれやれたいへんなことになっている。