おくの細道
「えんぴつで奥の細道」とかいう本が、やはり書店では随分前から平積みになっている。手にとったことはなかったのだけれど、今日ラジオでそれを監修した人が出てた。その前に嵐山光三郎氏が出ていて、芭蕉の話をしていた。最新刊の著書「悪党芭蕉」の話などのあとに、その伊藤洋という人が出てきて、「えんぴつで・・」の話と、それから芭蕉のデーターベースのサイトを作っているという話をしていた。
私が驚いたのは、嵐山光三郎氏の言葉。司会のはかま満男が「ねえ、嵐山さんもこのデーターベース使ってさあ。」みたいにふったら、嵐山さんは「私はこんなもの使いません。私は岩波とかそういう研究書は全部持っているし、そういうのがあるから、こんなもの使いやしません。」というようなことを言われた。
「こんなもの」ですよ。作った本人目の前にして・・・凄い!って私は思った。途中聞きのがしたけれど、再び訊かれた時「私は使わないけど、いいんじゃないですか。使う人もいれば使わない人もいて。」と。まったくだ。しかし、頑固者!
途中聞きのがしてしまったけれど、嵐山光三郎の芭蕉の話の方が断然面白かった。実践の人だからか。私の好きな
閑さや岩にしみ入る蝉の声
が紹介された。
蝉は芭蕉の主君で若死にした良忠のことなのだ。と。良忠の俳号は蝉吟だった。というような話など。
深いですね。
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悪党だったそうです。芭蕉って。