窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

腰痛

 昔読んだ本を再読していると自分の核となっていたものに出会うときがある。20年近くも経って普段は忘れていることなのだけれど、文章が澱のように自分の中に沈んでいて、それが核を形成しているのだ。時間と現実がその上に固い殻をかぶせてしまって大事な部分を見失いがちになっている気がする。勿論、読んだ時期によって受けるものは違う場合もあるけれど。

 腰痛はどうもよくないかんじ。「ヨーコさんの性格からしたら、それは緊張性のものだと思うわ。」と、友達の美容師さんに言われた。神経が細いということでしょうか。