昔、内田春菊の「今週の困ったちゃん」というエッセイを時々読んでいた。本当にこんな変な人たちっているのかねえ。と、思っていた。どんなふうに変だったかは今となっては覚えていないのだけれど、とにかくびっくりしたことは確かだった。そうして、自分が仕事を始めてみるとやはりびっくりするような人というのはいるものだ。私が遭遇する人の中には「馬の耳に念仏」というか「暖簾に腕押し」と言った言葉がぴったりの人がいたりする。しかしアシカ君やM亮に言わせるとそれはどうやら私の周囲に限ったことではないらしい。世の中は暖簾が沢山下がっていて、馬の耳がぎっしりと並んでいるのだ。怖い。