窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

久しぶりに会う大学時代の友人M氏と共に柴田元幸さんのトークショーと忘年会へ出かけた。柴田さんの翻訳についてのお話は、翻訳雑誌の編集者であるM氏のインタビュー記事や「翻訳夜話」などで読んでいたのだけれど、実際に伺うほうがやはりよい。こんな先生が大学にいたらいいなあ。と、思ったけれど、柴田さんは東大なので東大に入るしかないのだった。翻訳についてのお話もさることながら、柴田さんの朗読はプロ並だった。まるで独り芝居を聞いているかのようで、よい時間を過ごさせていただいた。うー。英語をもっとわかるようになりたい。私は時々簡単な原書を読むけれど、それは読むだけであって翻訳ではない。ただ読んでいるだけ。翻訳ができたらもっと面白いだろうなあ。と思う。来年はちょっと真面目に英語に取り組もうかと思うけれど、去年もそう思っていたような気もする。