窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

先週ラカトシュアンサンブルのコンサートにめりいを誘っていった。私が彼らのライブに行くのは3回目。めりいは初めてで、以前私が送り付けたテープを聴いて予習してきたという。
席は前から2列目で、迫力満点。最初の頃は太っているのはラカトシュだけだったのだけれど、今は他のメンバーもかなり太めになった。外国の人は成長が早い。一緒に行っためりいは学生時代から「デェブゥは嫌い」と言っていたので内心心配だったのだけれど、ラカトシュがステージに登場すると彼女は小声で「びっくりしたぁ。ハグリッドが出てきたのかと思った。」と言った。ハグリッドとは、勿論ハリポタの巨体の魔法使いである。彼女も私と同様ハグリッドのファンだと言う。ラカトシュのコンサートの前にハリポタがあって本当に良かった、と、私は拍手をしながら思っていた。

今回の演奏は全て映画音楽からだったので、ちょっと甘い曲が多かったのだけれど、アンコールも3回あって、大盛り上がりだった。本当は、小さな酒場で聴きたいような音楽だけれど、もっと近くで演奏を聴いたら気を失うかもしれん。