窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

蒸し蒸し。

年々湿度が上がって蒸し暑くなってきているように思うのは気のせいだろうか。それともこの土地柄だろうか。前の家は湿度はなかったが、畑の真ん中で遮るものが何もなくて、湿度がどうのこうのという以前の問題であった。この家は湿度が高いのは間違いないだろう。何しろ家の裏手に水が流れているのだから。しかし歩いていてもなんだか蒸し暑い気がする。梅雨が明けていないせいだろうか。公園の入口にさしかかると、木が多いせいか多少温度が下がっているようだ。それでも蒸し暑いのは変わりはない。花菖蒲(か、アヤメ)ももう咲き終わる手前で、ぐったりしている。池の奥でまた小さな蓮が一輪咲いた。池が蓮池になるといいのに。奥の方でカルガモが一羽、何かに取りつかれたようにしきりに草をつついている。その上の枝にカワセミがとまっている。池の周りは今日は誰もいない。

今朝方、少し陽が当たっていたので植木鉢をずらしていたら、桑の枝先から大きな黄色いものがブーンと飛んで出てきた。スズメバチだ。私は慌てて部屋に逃げた。スズメバチは何か持って飛び去っていった。カイコ・・・。ぐえ。