窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

Othelloの原書の読書会に出ている。シェイクスピアなんてこれまで読んだことはない。古くは映画で、それから蜷川演劇でもいくつか観ただけだったのだけれど。辞書を引いているだけで疲れてしまうので、何となくニュアンスでわかったような気になったままクラスを受けている。なぜだかわからないのだけれど、私は朗読はできる。全く知らない単語だらけの台詞でも、それなりにサッサと読めてしまったりする。先生からすると、その文章がわかっているかのように思えるようだけれど、実のところ殆ど意味がわかっていない。なんとなくその話の流れで、台詞の言い回しを自然に読んでいる。勿論、そんなことが英会話に役に立つとは思えない。つまりは、タモリのラジオ中国語のようなものなのだ。道のりは険しい。