窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

チャネラー

個展の準備が佳境。っていうか、本当だったらもうすっかり済んでいなくてはならないのだけれど。ヤバイです。殆ど寝ないで後1ヶ月。もつかなあ。
本の担当編集者と、電話で画家でチャネラーだった人の話になった。彼女の絵に宝石を載せると輝きを増すのだそうだ。と言う話。「市川さんの絵にも何か載せてみようかと思って。ミカンとか。いつまで腐らないか調べる」と。私は「ウイスキーの味が変わるというのはどうだろうか。」と、提案してみたけれど、そんな微妙な味の変化がわかる人は少ないから、やはりミカンがいい。と言う。腐りかかったミカンが、絵の上に載っているのはなんだかなあ。あ、そうだ。彼女の顔を描いて、その上に載せてもらおう。そうだ。そうしよう。
寝不足のせいで、馬鹿みたいなことばかりが思い浮かぶ。