窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

先日鳥飼に「悲情城市」のDVDを貸したら、さっそく観たとメールが来た。私は勿論トニー君が出ているので、Hちゃんにダビングしてもらったビデオを持っていたにも関わらず、DVDを買ったのだけれど、勿論映画としても素晴らしい。
A CITY OF SADNESS 。パンフレットには侯孝賢監督のインタビューが載っている。編集中に天安門事件が起こったのだそうだ。天安門事件と、悲情城市で描かれている、2,28事件は全く違うけれども、悲しさについては共通していると、監督は言っている。15年経っても、悲しみは世界のあちらこちらで溢れている。