窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

電子書籍

久しぶりに編書房の國岡さんと電話。電子書籍のことなど。
私は10年くらい前にT-timeやacrobatを購入して電子書籍を作ろうと燃えていたことがあった。
「これからは電子書籍だ!」と特に思っていたわけでもなく、それを望んでいたわけでもなかった。(こういうのを作ったらネットで売るということも可能かも)と漠然と思ったことはあったのは確かだけれど、多分作るのが面白かったのだと思う。
電子手帳も持っていたことがある。今ほど携帯が普及していない頃だ。Visorをモバイル化したり、PCのファイルメーカーのデーターやT-timeのデーターを読み込んだり。でもじきに飽きた。というか、電子手帳を持っていなくてはならないほど忙しくもなく、外にも出なかったし。
今私が使っている手帳は、トラベラーズノート。究極のアナログだ。中のリフィルも自家製。

それでもネットがらみのことに携わったり電子書籍のことが話題になったりすると、またT-timeを再インストールしてみたりする。
青空文庫小熊秀雄全集の1をT-timeに読み込んで携帯用に書き出してみた。けれど、私の携帯は対応機種ではなくて、読み込めたけれどページ順序がバラバラ。T-timeは好きなソフトなので悔しい。iPod等には対応しているようだ。iPodが欲しいと一瞬思ったりして。買わないけど。

本はどこへいくのだろうか。デジタル化してもやっぱりめくるという動作から離れられないのは何故だろう。電子書籍の需要が多くなればなるほど「そうではないもの」の付加価値が上がっていくと思う。がんばれ出版社!


ところで。
この「たちあがれ日本」っていうのは、なんだろう。元(?)小説家が加わっているとは思えないネーミングだ。いや、だからこそなのか?