窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

久しぶりの休日。しかし、もう年賀状の準備をしなくては。来年は酉年。

 鳥といえば。以前住んでいた家には色んな鳥が訪れた。ヒヨドリ、ウグイス、メジロ四十雀。今度の家には果たして鳥は来るのだろうか。と思っていたのだが、このところ毎日四十雀がやってくる。つがいではなく家族なのか4羽や5羽。以前の家は庭が広かったので小鳥が来る木までは窓際から2メートル以上あり、近眼の私は怪しくもバードウォッチング用のグラスで鳥を観察していた。しかし、今度の家は庭と呼べるものは殆ど無く、軒先。そこには先住者が植えた木が育っている。窓から1メートルくらい離れたの柘植が四十雀一家のお気に入りらしく、チ、チ、チと首を忙しくかしげながらオモチャのように動き回っているのがよく見える。四十雀は部屋の中で私が動いたりしても、気にならない様子だ。家の猫は窓辺にへばりついてみている。網戸が開いていたら飛びかかってしまうだろう。しかし、柘植の木の向こうは用水路である。