窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2012-01-01から1年間の記事一覧

玉ねぎを描いている場合ではないのは、引っ越し先を捜さねばならないからだ。 築50年の風情を持ってはいたが、それなりに満足していたこの貸家に白アリが出てしまい、 大家さんは更新をしないということで引っ越さなければならなくなった。 8月前後までに探…

昨日は濱ちゃんがやっている東林間の絵画教室に見学に行った。見学と言うだけではなんなので私も体験で色鉛筆で描かせてもらった。サツマイモを。 普段水彩画教室でえらそうなことを言っているわけだけれど、なかなか難しいものだ。ただのサツマイモになって…

失明して1ヶ月近くたって、猫も私も少し生活に慣れてきたように思う。 腎臓の処方食も好きなので少し太ってきた。トイレにも少し迷いながらも自分で行っている。でも1階でしかしない。 階段をひとりで下りるのは危ないので2階のドアを閉めて寝ているから明…

「さよならのあとで」

猫の病院は吉祥寺なのだけれど、これから頻繁に通院しなければならないことを考えて、近所の病院を紹介してもらうことになった。 今日は照会状を受け取りに吉祥寺へ。猫を連れないで行くので身軽。久しぶりにあちこち行きたかったけれど、まだ目が見えないこ…

[おしらせ]第20回折々の作家たち展 ギャラリーヒルゲート 京都のギャラリーヒルゲートで企画されている小品展です。 市川は季刊銀花で詩人の高橋順子さんのエッセイの挿画の 小さい銅版画を出品します。 お近くにいらしたらぜひお寄り下さい。 ●1月24日(火)…

失明してから初めて家を半日空けた。 帰ると、寒い所においてある餌の前に座ってボンヤリしている。 餌はあまり減っていなくて、途方に暮れている様子が悲しい。 それでもご飯を食べてからは、あちこちぶつかりながらも 確認しながら歩き回っている。 昨日よ…

20歳になる家の猫は、少しずつ腎臓が悪くなっていて所謂慢性腎不全だ。数値は緩やかに悪化しているので、食餌療法、薬、そして近々皮下輸液をしなければならない。 それ以前に1年前くらいから時々鼻血が出ていて、病院でも血圧が高いのかもしれないと言われ…

暮れから映画ばかり観ていた。 20年くらい前だったか、新聞も読まず、テレビも映画も観ない時期がたしか7年近くあって、その後怒濤のように映画を観続けた時があった。 当時は既に眩暈の発作が始まっていたので映画館には行かれず、もっぱらレンタルビデオや…

謹賀新年。良い一年でありますように。