窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

昨日は濱ちゃんがやっている東林間の絵画教室に見学に行った。見学と言うだけではなんなので私も体験で色鉛筆で描かせてもらった。サツマイモを。
普段水彩画教室でえらそうなことを言っているわけだけれど、なかなか難しいものだ。ただのサツマイモになってしまう。
サツマイモの絵は濱ちゃんのアトリエに置いてきてしまったので、家で玉ねぎを描いてみた。しかし、これもやはりただの玉ねぎになってしまった。予備校生みたいに・・・
サツマイモを描いている時も思ったのだけれど、もっと速水御舟とか(あるいは劉生とか)のようなサツマイモや玉ねぎを描きたいのに。と。
濱ちゃんにそう言ったら「御舟ってサツマイモ描いてるの?」と言われた。そ、そういうことではなくてさ・・・
そして、わかったことは、「こんなことをやっている場合ではない。」ということを、私はいつもやっているということだった。今は玉ねぎを描いている場合ではないのだ。