窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

鈴木清写真展

以前入手したドイツでの展覧会カタログでしか見たことが無かった鈴木清の写真をこんなに早く見られるとは思わなかった。プリントでないと味わえない黒にドキドキする。オリジナルの写真集も見られるように会場に置かれていた。白い手袋をはめて見る。ページをめくるという動作で現れてくる世界。映画と言うよりも演劇と言うような。
「流れの歌」が復刊されていたけれど、私はこの日はカタログのほうを買った。「天幕の街」も復刊してほしい。
私の中ではなぜか佐藤泰志の世界と重なる空気を感じる。
http://www.momat.go.jp/Honkan/suzuki_kiyoshi/