窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

キャットフード

前に居た猫は10歳の時結石から腎臓を患って死んでしまった。当時は色んな知識もないままで可哀想な事をしてしまった。
それで今の猫にはキャットフードに気をつけている。

元々アレルギー体質らしいので色々と試していると、食べた翌日に顔に湿疹が出ている時がある。
猫が?と思うかも知れないけれど、猫が。
瞼の上が赤くなって、掻きむしった痕が、そのうち首回りにも湿疹が。
フードを変えると治る。少し繰り返して決定。しかし、アレルギーが出るフードの方が好きなようで困る。
先日もいつものフードにサンプルで附いてきたきたものをあげたら、凄い勢いで食べ始めた。なにしろ喜びすぎてウォウオウと鳴きながらお皿に顔を突っ込んで。こんなことは仔猫の時以来の状態だった。このフードは「魚系ドライフード。イタリア産。」だそうだ。
しかし、翌日目の上が腫れていた。ものもらいみたいに。首回りもボリボリと掻いている。
だいたい食いつきが良すぎるフードと言うのは怪しいと言われている。もっともこれは買うとけっこうな値段のようだし、信用のおけるお店でも扱っている物なので、たぶん家の猫の体質には合わないだけなのだろうと思うのだけれども。
私も一粒食べてみたのだが、これまでのものよりも味が濃くて塩味もある。猫に塩分が多いのは良くないのだが猫は塩分が好きなのだ。

「忘れたまえ。このイタメシのことは。」と言っても、一度食べた味はなかなか忘れられないらしく、これまでのフードの入った皿の前でちんまりと座って私の顔を見ている。なので乳鉢で擦って粉にしてふりかけてやったら少し食べた。
こうして減らしていって、元の食事に戻す計画。