窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

高村薫ー作家的時事評

作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1)

作家的時評集2000-2007 (朝日文庫 た 51-1)

私がこの本を読んでいるのは、本の紹介をどこかで読んだので。

小泉政権が誕生したとき、40数年生きていて初めて味わった痛切な感覚は、
自分が少数派になったという感覚でした。

私自身は少数派だと常に思っていたので、この時も今更・・というか、改めて自分が少数派になったとは思わなかった気がする。何かの間違いなんじゃないか。みたいなそんな感覚。
でも、確かに現実は少数派だったことを認めざるを得ないわけで、読んでみたくなったのだった。



少し前に読んだ佐藤優の著書は前述の他にインテリジェンス人間論など。
ワタクシ的にはこれがストンと腑に落ちない所が多かったのは、高村薫が何度も書くように私自身も市井の人間だからだと思う。