窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

ミステリー

本を読んでいる時間がない。はずなのに、読んでいる。
ミステリー小説を読もうと思っていたので、横山秀夫も平行して殆ど読んだのだけれど、やはり乃南アサの方が面白かった。

「凍える牙」が面白かったので、そのシリーズをなんとなく読み始めた。
一応事件解決めでたしめでたし。という感じなので読みやすいのだ。
それで、シリーズを全部読み終えて、次なる長編と思って読んだのが

風紋〈上〉 (双葉文庫) 風紋〈下〉 (双葉文庫)
晩鐘〈上〉 (双葉文庫) 晩鐘〈下〉 (双葉文庫)

どちらも早朝読み始めて読み終えたら夜半だった。2日間くらい殆ど椅子に座っていた。ぐったり。
上下巻でも長いのに、この4冊が連作なのだった。
そして読み終えて救いがない。ある部分。
救いがなさすぎるという読者評を後になって読んだけれど、だから現実的なのだと思ったりもする。


とはいえ、以前マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)を読んで以来のぐったり感かも。私は高村薫も好きなのだった。そう思ったら文庫になるまで待とうかと思っていたレディージョーカーを読みたくなる。
しかし、体力いるなあ。読書も。というか読み方がいけないのかしら。