窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

扇風機

今の家は、窓を開け放しておけば、風のある時はそれなりに過ごせる。もっとも過ごせるだけで家の中で仕事をするところまではいかず、どうにか動ける・・・みたいな。そこへきて、今日ニュースで知ったのは扇風機問題。三洋の扇風機が火災の原因になって云々・・・という話だ。

家にはクーラーはないが、扇風機は3台ある。なんと、そのうちの1台が該当商品だった。去年あたり、首を振る時に唸り音をあげて、そのまま首がすっ飛んでってしまうんじゃないかと心配になった程に首振りスピードが速くなった1台だ。数日前からスイッチを2番目にすると、ゴーゴーという音が大きくなってきたように感じてはいたのだが。
ようやくつながったメーカーの電話で、間違いなく該当商品だということがわかった。廃棄はメーカーが引き取りにきてくれるという話だけれど、代替商品はあるのかどうか、訊ねるのを忘れた。サイト等で見ると何も書いていないし。まあでも実のところ、この扇風機はヒロエさんが実家に帰る時に私にくれたものなのだ。しかも彼女が高校生の頃に使っていたものを。


もう夏も終わる。というか、終わるのはわかっている。いずれは終わるのだ。夏だろうと冬だろうと。
そんな風に思うから、クーラーも買いかえずに今年も過ぎたのだった。扇風機も・・まああと2台あるし。と、思ってしまう。
そんな訳で、別に節電もしていないのに、我が家の電気代は驚くほど安い。
しかし、先日廊下で伸びきって寝ていた家の猫に、この該当扇風機を当ててやったら「ウォッ」と言って、何やら新発見のように起き上がり嬉しそうだったので、彼女は新しい扇風機が欲しいかもしれない。