窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

急に寒くなった。家の中では半袖で入られないくらい。今年の夏は去年ほど暑くはなかったと言うと、そんなことはないと人に言われる。
いずれにしても、夏は終わった。朝、窓を開けると涼しさになんだか呆然としてしまう。猛暑の朝は、暑さで呆然としていたのだけれど。

ニュースでは「東京もようやく秋の気配」等と言われているけれど、家の周りではあの暑い立秋とともにいきなり虫が鳴き始め、この数日の気温の低さのせいか、その声も夕べは弱々しくなった。
この気温の高低を猫たちはどうかんじているのか、皆何も言わないのでわからない。1匹をのぞいては。