年を歴た鰐の話

先日、編集部のＴさんからイラストレーションを送ってもらって、読んでいたら「年を歴た鰐の話」がアニメーションになったと描いてあった。私が持っているのは、山本夏彦訳の復刊本だけれど、アニメーションの元の本は出口訳のもののようだ。
「年を歴た鰐の話」はアニメを作りやすい絵のように思えるけれど、絵が持つ品格のようなものを出すのは難しいかもしれない。
しかし、アニメーションを作ったのは山村浩二氏ということなので、多分素敵なアニメになっていることだろうと思う。山村さんのサイトでは、いくつかのアニメーションを観ることが出来る。「頭山」もそうだけれど、チョイスされている題材が私は好きだ。「年をとった鰐の話」も是非観てみたい。
ちなみに、山村さんは造形大卒なのだそうだ。造形大は今でこそ映像関係で活躍する人が多いけれど、私が在籍していた当時は地元のタクシーの運転手さんにさえも「造園の学校なの？」と尋ねられ、（まあ、高尾の麓だったし）卒業後は大家さんに「知らなかったけど、あの松坂慶子の結婚した人が行ってた学校なのね。」と言われ、卒業生や関係者にミュージシャンが多いことから、ロック堀越学園と言われていたのであった。

年を歴た鰐の話

年をとったワニの話―ショヴォー氏とルノー君のお話集〈1〉 (福音館文庫 物語)

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