窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

電子辞書

1年前に買った電子辞書が壊れてしまった。少し前から怪しい素振りだったので、電池が無くなってきたのかと思い、交換してみたらまったく作動しなくなってしまった。それでヨドバシカメラに修理に出して、ついでに鳥飼が話していた新しい電子辞書群を見てみたら、びっくり。カードを入れて辞書を増やせるタイプのものがいくつも出ている。何十冊もの辞書が小さな電子辞書に入っていて、さらに増やせるとは。

・・・いらんだろう。

と、思いつつ、セイコーとカシオのカタログを貰って帰ってきた。こんなに辞書の種類が沢山あるのに、私の欲しい語源辞典は載っていない。そうして、新解さんを搭載しているものもない。危険すぎるからか?

私は普通の英語辞書以外は、紙の方を使う。そんなに急いで調べることもないし。辞書のあの紙の感触が好きなのだ。私の電子辞書はいたってシンプル。でも、その代わり紙媒体の辞書が詰まっている本棚は、シンプルではなくなる。

先日読み終えたのは

The Black Echo (A Harry Bosch Novel)

The Black Echo (A Harry Bosch Novel)

これは
http://www2m.biglobe.ne.jp/~okiraku-/index.htmのおすすめに載っていた。ハードボイルドのシリーズものは、原書読みに適しているような気がする。警察用語が並んでいると、想像力豊かな私でも、辞書引かないとわかりません。他は適当に話を作っちゃうんだけど。
このシリーズの主人公はボッシュヒエロニムス・ボッシュの名からとって名付けたという名前なのだけど、何でボッシュなんだろうか、。ペシミスティックなところからなのか。というようなことは、多分今後のシリーズで明らかになる・・・かどうかはわからない。こういう本は、何にも考えないで読んでいて、所々に「ん?」と思う。箇所があって、それを味わったりする。でも、読む時間帯が夜だったりすると、忘れてしまう。邦題は「ナイトホークス」これは、エドワード・ホッパーの同名の絵が出てくるので、そこからつけたのだと思われる。

近所の古本屋で数冊の本を売って、買ってきたのはM亮御薦めのフィリップ・K・ディック
まずは
高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)

これは原書じゃなくて、翻訳で。
私は特にジャンルを分けて読んできたわけじゃないけれど、SFはあまり読んでいなかったように思う。これもSFって言われると、そうなのか。って思うくらい。感動はどんなジャンルでも同等にあるのだった。
ディックは今後続々と、M亮から借りることになっているので、楽しみなのである。