窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

20数年前に買ったリュックを修理に出した。

ヘルツのC-7M


まだこのままでも使えると言えば使えるのだけれど、手入れをあまりしなかったせいで
前のベルトや蓋の部分がひび割れたり切れ目が入ってきている。特に後ろのベルトは引っ張れば切れそうなくらいに伸びている。リュック自体当時は今よりも安かったのだが、今新しいものに買い換えるべきか、それとも修理に出すべきか迷った。
20年使ううちに革はやわらかくなって、背負うとくったり背中にフィットして使いやすい。新しいものを買ってあと20年使えるか。鞄のエイジングよりも私のエイジングのほうが早いだろう。
というわけで修理に出した。

取り替えてもらったかぶせもベルトも一つ一つ丁寧につけられていて、感動的な美しさ。もちろん革自体も新しいので皺など無い。
リュックも買ったばかりの頃はこんなだったんだなあ。と今は昔。本体は皺と汚れ、色もはげていたりする。リュックが新しい帽子を被っているかんじ。でも新しいかぶせにオイルを入れたり揉んだりして少しずつ馴染んできている。使い心地はたいへんよろしい。
あと何年使えるんだろう。リュックがではなくワタクシが。