窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

矢津田義則展

矢津田義則さんの個展に久しぶりに行ってきた。場所は表参道ヒルズ西館1階のギャラリーコーワ
昔、同潤会にあった時のピガ画廊を思い浮かべるのも難しい。様変わり。
子供の頃から学生時代、卒業してから仕事で・・来るたびに少しずつ変わってきた街だけれど、表参道ヒルズの一角は知らない場所のような感じがした。
入るのは初めて。といっても、会場のギャラリーは道路に面した1階なので他は廻らずスルリと入った。

いつもながら素敵な作品が沢山あって、目移りしてしまう。
矢津田さんと話しをしつつ、家で愛用している矢津田さんの器を思い浮かべたり、料理を思い浮かべたりしながらギャラリー内をうろうろしている間にも、お客さんがひっきりなしに入ってくる。



お皿や器やお茶碗や、大きな睡蓮鉢とか、欲しい物や憧れる物は沢山あったのだけれど、少し渋めのぐい飲みを購入。
彼の器はいつも様々な工夫が加えられていて、とても使いやすい。
今回は手に取ったらどれも以前より軽くなっていたのでびっくりした。

ギャラリーの片隅で、矢津田さんがいれてくれた珈琲をご馳走になったけれど、そのカップも珈琲が入って丁度よい重さになった。
きっと色々と試行錯誤して、この重さになったんだなと思う。



ぐい飲みの大きさは手のひらに入るくらい。おちょこよりも大きく湯のみよりも小さい。飲み過ぎず程よい大きさと言うか。
少しずつ形が違う物が並んでいたけれど、ぐい飲みとしてだけでなく、器として、つきだしを入れるのにもちょうどいいくらいの深さと広さのものを選んだ。って、私は何屋?
でも矢津田さんの器を使って、飲み屋さんをやったら楽しいだろうなあ。

カードにはプリントミスで24日となっていますが、9月23日水曜日までです。
連休中にお散歩するにも気持ちの良い表参道。ぜひ行ってみてくださいね。

矢津田義則展
9月18日(金)〜9月23日(水)12:00〜19:00(最終日17:00)
ギャラリーコーワ 表参道ヒルズ西館1階 03-3408-4897


陶芸作家・矢津田義則 work on web