窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

焼かれた魚ーイラン版

これはイランで出版されている「焼かれた魚」

昨年、イランの絵本を紹介しているサイトイランの絵本・ペルシャ語の絵本 サラーム・サラームのブログの中で、「焼かれた魚」を取り上げて下さっているのを知った。それはペルシャ語で書かれイランで出版されているものだった。
現物を見てみたくなった私は、本を手に入れたいのだけれど。と、サイトを主催しているアイコウさんにメールを出した。
すると彼女から返事が届き、今年初めにイランに行くからあったら買ってくる。と、約束してくれたのだった。

こうして先月私の手元に本が届いたと言うわけだ。

本はタイ版とはちがって、透土社の本とレイアウトも忠実だ。
しかし、ペルシャ語なので私にはなんと書いてあるのかわからない。どれが焼かれたという文字でどれが魚?なんてきっとそういう文字の並びではないのかも知れないけれど。
寄せる波と蟹のいる砂浜の絵の横にかかれている文章。ページをめくると日本語版と同じように地層の中に埋まっている魚の骨。そうしてみると、なんだかカスピ海の波の音を聴きながら、魚が眠っているような気がしてくる。ヨーグルトでしか知らないカスピ海が、もっと身近になってきたりして。


アイコウさんのサイトサラーム・サラームのブログには、先日のイラン旅行のことが書かれている。それから勿論イランの絵本やイラストレーターのことも紹介されている。
イランの絵本はなかなか面白そうだ。