窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

佐藤優ほか

最近読んだ本は

獄中記

獄中記


国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

あの当時、いかがわしいと思っていた政治家がやはりいかがわしかったのだな。と。
知ったことは多々あるけれど、隠されている部分が多くて腑に落ちないことも多く、
だからなんだか名前を知っている人たちが登場する、上等の小説のような気がしてしまう。
ケインズ型とハイエク型、それからナショナリズムについて言及されている箇所は興味深かった。
そこからどういうふうに今の日本が見えてくるのか、というところまでは、
この2冊では、まだ直接的には掘り下げていない。
獄中記を読んで、特に思ったのは、勉強しよう。っと。と。
文庫版『国家の罠」は川上弘美が解説を書いている。